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人生交換後の二人の日常  作者: sho
それぞれの課題
4/19

【3】 現状把握 ~テオの世界~

「魔法、使えるんですか?」


「もしかして、あんた、魔法を、知らない・・?」

ああ、僕もやっと理解した。ここは魔法が一般的な世界、僕がいた世界とは、まるっきり違うってことだ。

「でも、あんた、魔力がないわけじゃないみたいだよ?」

予想だにしない一言。いや、つまりそれは

「僕も、魔法を使えるってこと、ですか?」

「多分、そうだよ。あんた、いっぺん魔導学校行ってみなよ。」

期待通りの展開!もし魔法が使えたら、あんなことやこんなことが・・・

「・・・。何考えてんのかは知らないけど、案内するよ。あんた、ここのことは何も知らない、ってことだろ?世話してやる。私はヘレン、よろしくな」

「よろしくお願いします、ケイです!」

ヘレンははにかんで見せた。

「知ってるっての。」

あ、かわいい。初めて笑ってくれた、その笑顔は、ひまわりよりまぶしかった 。



外の風景は、まるで観光地のように賑やかで、綺麗だった。レンガの道や、遠くに見える風車は、絵本で見たオランダの風景を思い出させる。それにしても、若者が多い。

「ここは観光地か何かなんですか?二十代の若者に大人気!って感じですね」

「はっはっははは」ヘレンが大声で笑った。

「二十代の若者?そんなのいないさ、みんな二百五十は超えてるよ」

周りの目が痛い。しょうがないでしょ!だって、普通に考えたら、みんな二十代に見えるもん!

もう下手なことは言うまいと、心に誓った。


「じゃあ坊や、観光はおしまい、そろそろ飛ぶよ!」

心の準備はおろか、言葉の意味すら理解する前に、目の前に、巨大な建物が飛び込んできた。


「ここが、魔導学校さ」


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