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人生交換後の二人の日常  作者: sho
それぞれの課題
14/19

【13】 ルナ式魔法講義 ~テオの世界~

スパン!と、空間を切り裂くような音がする。恐る恐る目を開ける。

「あれ、ここは」

見覚えのある空間、10代20代くらい(に見える)人たちが、いちゃいちゃしている広場だ。

「なあ、なんでここが・・」


隣の少女に視線が集中しているのがわかる。当然だ。白狐のように神秘的な髪の毛の中に、アメジストのように透き通った目。紫の洋服が太陽の光を乱反射して、ただならぬオーラを出している。


「え? なに?」

くるっとこちらを向くルナ。底の見えない目の美しさが、僕をとらえる。

「どうしてここがわかったの? ここ、家の近く、だよね?」

「寝てる時に、記憶、見せてもらった。ごめんね・・」

ルナはうつむく。

「ああ!いいのいいの!ありがとう、連れてきてくれて。」

それならどうしてあんなひどい仕打ちを受けたのだろう。そんな疑問が真っ先に飛んできたが、この少女の悲しい顔を一刻も早く回復させることが、それ以上に重要な、僕の任務になっていた。

「それで、魔法って、どうすればできるの?」

本題に入ろう。これがないと、僕は家に帰れない。

「ちょっとまってて」



そういうと、ルナは僕を地べたに寝かせた。何かを唱えながら、僕の顔に手を、そして顔を近づける。僕の目は閉じられる。やわらかい髪の毛が顔に触れるのを感じる。鼓動の早さを感じる。金縛りのようで、動けない。魔法にかけられているようだ。手が頭の後ろに回る。彼女の息遣いを感じる。


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