表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人生交換後の二人の日常  作者: sho
それぞれの課題
12/19

【11】 ひきこもり、ルナ ~テオの世界~

「ねえルナちゃん、魔法教えてよ」


5000年前の記憶がよみがえる。

「ねえルナちゃん、いいでしょ」

「教えてよ!」

夜の街。3人の男たちが、ルナの周りを取り囲む。

「いや! やめて、来ないで!」

静寂に響く叫び声。

「いいでしょ、ルナちゃん」

「俺たち、友達、だろ?」

詰め寄る男たち。

「やめて、お願い・・・!」

ルナの頬が紅潮する。

「やめてぇぇ!」

次の瞬間、男たちは1キロのかなたに飛ばされた。

彼女の周囲には、巨大な、「壁」が形成された。



「えっと、大丈夫? ルナちゃん」

急に上の空になったルナ。

「うん、だいじょうぶ。」

「できれば、魔法、教えてもらいたいんだけど・・・」

そう、僕は魔法を教えてもらいに来たんだ。半分忘れてた。

「とりあえず、外に、出る」

「!?」

ちょっと待った。外に出る、って言った?

言っちゃ悪いが、彼女は見るからに「ひきこもり」だ。ゴシック風の服装も、この高い壁の中に住む、警戒心も、見るからにコミュ障、なしゃべり方も。引きこもりの達成要件をすべて満たした、いわば、「引きこもりの典型」のような女の子が、今、出るって?

「いや、なの?」

「いや、じゃないけど・・・」

聞いてくれたのはとても助かる。気が付いたら目の前に高い壁、みたいなのはもうこりごりだ。



「なら、飛ぶの!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ