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人生交換後の二人の日常  作者: sho
それぞれの課題
10/19

【9】 ルナの友達 〜テオの世界〜

「だーかーら! 私が学長なの!」


「それで、何しに来たの!」

小さな影が、ぬいぐるみの裏で叫んでいる。

「魔法を教えてもらおうと…」

「うそ! ぜったいうそ! うそつき!」

間髪入れずに言葉が飛んでくる。控えめに言ったつもりだったのだが、傷つけただろうか…

「なんで、いまさら! いるはずないもん!」

いちいち叫ぶルナ。見るからに大変そうだ。

「どうしてそんな…」

「最後に人が来たの! 50世紀前! 魔法を知らない人なんて! いないもん! 当たり前のこと! 聞かない、でっ!」

ぬいぐるみの後ろで、何かが倒れた。様子を見ようと、近づく。

「ぶつぶつ、ぶつぶつ」

何やら声が聞こえる。

「ルナ、何やってるn」

その瞬間。ぬいぐるみが倒れ、少女の姿があらわになる。白いロングのツインテール、上目遣いの不安そうな目。

「名前は、なに。」

「ケイ、です。」

無自覚にも、ルナの喋り方が少し移っている。

10秒ほどの沈黙が流れた。

「しょうが、ない。あなたは、ルナの、5000年ぶりの、おともだち。よろしく、ね。」


この世界は常識が通用しない。しかし、例え相手が7000歳の少女だとしても、「可愛い」の基準、それだけは、普遍だった、ようだ。





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