02
「よっと、これで完了かな」
白井は武器庫の中を見渡し満足そうに頷いた。
武器庫に入れておいたのは、以下の通りだ。
M4カービン30丁
M240機関銃10丁
ベネリM310丁
バレットM821丁
ベレッタM9230丁
これからも必要に応じて追加していく予定だが、さすがにバレットは威力強すぎたかなと思ったが万が一に備えて残しておくことにした。
乗員も適材適所な場所に配置し大まかな艦のセッティングは終了した。
・・・・これが空母とかになるとさらに大変なんだろうな。
「ふぅー疲れた」
「お疲れ様です艦長。お飲み物を用意させましょうか?」
「お願いできる?」
「はい、分かりました」
艦長室から出ていく彼女を見送ってから、白井は自身のステータスをもう一度よく確認することにした。
「プレイヤー名」 白井純一
「使用可能ユニット」 海軍
「現在の装備品」 制服
「召喚可能ユニット」 人員600名 『現在 335』 艦艇2隻 『現在1』 銃器1000丁『現在81』
※強襲揚陸艦を召喚することによって装甲ユニットを出すことができます『現在使用不可』
※空母を召喚することで航空機が使えます『現在使用不可』
※使用可能ユニットは一定の条件を満たすことによって解除されます
・・・・・結構制限かかってんな。
そういえば、召喚可能艦艇が2?ということはあと一隻・・・・
コンコン
思考を断ち切ったのは2回の控えめなノックだった。随分、早いな。
「艦長、お飲み物をお持ちしました」
「入ってくれ」
丁寧に置かれたお茶を俺はすすりながら彼女に報告を求めた。
「現在の我が艦の位置は分かる?」
「現在、把握に努めておりますが不明なままです。そのため、現状を打開すべく調査隊を編成したいと思われますがいかがでしょうか?」
「うん、こちらで部隊編成はやっとくからヘリの離陸準備をさせておいて」
「了解しました」
メニューを操作し、パパッと戦闘要員を召喚する。
「「「お呼びでしょうか!!」」」
がたいのいい男たちに若干引きながら、彼らに命令を与える。
「君たちには、周辺に島がないか探索してもらう。島があれば着陸し周囲を制圧、現地住民がいれば接触し情報を得ろ。ただし、発砲は私の許可があるまで禁止とする。いいな!」
「艦長、質問をよろしいでしょうか?」
「質問を許可しよう」
「私の許可とおっしゃられましたが・・・・・・・艦長も同行されるおつもりで?」
「その通りだ」
「はっ!了解いたしました。全力で護衛を務めさせていただきます」
「艦長、ヘリの用意が完了しました」
その時、真奈美が入ってきてヘリの離陸準備完了を知らせた。
「分かった。では十分後装備を整え出発する!以上、解散」
十分後
M4カービンを装備し、SPCボディーアーマーをつけ、足のホルスターにM92を装備した白井が後部甲板に赴くとすでにヘリに全隊員が搭乗していた。
「艦長、お気をつけて!!」
真奈美の言葉を背に受けながら、「グリッドレイ」からMH-60Rが飛び立った。