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01 

作者がふと閃いたアイディアなので一話はかなり大雑把に話が進んでいきます。ご了承ください。

森が燃えている。

街が燃えている。

人が燃えている。

そこに彼女以外の生者の気配はなくただ、濃厚なまでの死が漂っていた。


「・・・・誰か」


見たことも無いような格好の兵隊たちが整然と列をなし燃える街を突き進んでいる。

それを止める者達はすでに逃げているか、そこからに転がっている死体と同等の存在になっている事だろう。

彼女の傍らに横ったわっている愛する者も今やその一人だ。


「助けてよ!!!!」


その願いは通じたのだろうか。

夜空の星の一つが一際眩しく光るのを彼女は目にした。


ズシャ!


彼女の記憶は、自分の胴体と首が分かれる音を聞きながら永遠に途切れた。



   ◇


街灯もない真っ暗闇な田舎道を一人の高校生が通っていた。

名を白井純一(しらいじゅんいち)という。


「はぁーミリタリー雑誌買いに行くのに何本電車乗り継げばいいんだよ・・・・」


もはや習慣になりつつある悪態を吐きながら帰路を急いでいた。

彼は腕に着けていた腕時計の時刻を確認した。


「うわっこんな時間・・・・怒られるな」


怒られることが確定になると憂鬱な気分になり肩を落としていると、目の前が光に包まれた。

ん?光?


「はっ・・・・・えぇ!!」


見るとそこは何もない真っ白な空間であった。


こっちですよ白井さん


唐突に名前を呼ばれ振り返ると・・・・女神がいた。というかそう形容するしかない女性がいた。

背から翼を生やし、外国人のような色白さと目を引く金髪は゛天使゛を具現化したような姿をしている。


「驚かれますよね。ここに来る人はみんなあなたのような反応をするんですよね・・・・・ん?ドッキリと思われています?違いますよ。正真正銘の女神です」


「え、なにが・・・・・え、え、え?」


状況も理解できず、しかもドッキリかと思っていた俺の心の内を言い当てられますます俺の心はパニックになる。


「状況の説明が必要ですよね。聞きたいことがあればどうぞ」

「あなたは誰なんですか」


間髪入れず質問をぶつける。


「はい、私は空間監視官のユリスと申します・・あぁ、空間監視官とはですね」



大雑把に説明すると彼女はパラレルワールド、つまり異世界同士がくっつかないように調整する任務を帯びているらしい。

だが、なぜ俺なのかを問うと


「あなただけが゛もう一つの世界゛の崩壊を止めることができるのです・・・・私が引き起こした災厄を・・・」

「引き起こした災厄?」

「ご自身で見られた方が理解できると思われます。それほど状況は切迫してるいるのです!」

「いや・・切迫しているとか言われても何をすべきとか聞いてないし、しかも俺じゃなきゃダメなの?というかかえ―――」

「あなたでなければいけないのです!!!!!」


いきなり大声を出され面食らう。


「あなたには!あなたの世界にある兵器を駆使して異世界の使者が引き起こした゛亀裂゛を修復してもらいます!はいっ説明終了!行ってらっしゃい!!!!!」

「は?え、ちょま!俺の話を聞いて――――」


説明がめんどくさくなったのかすべての事情説明を放棄した彼女は指をパチンッと鳴らす。

だが、何も起こらない。


「な、なんだ・・・・てっきり異世界への門が開いて強制的に入らされるのかと――――」

「開いてますよ」

「へっ?」

「いや、だから開いてますよ。下!下!」


彼女が俺の下を指すのでつられて下を見ると、先の見えない闇がそこに広がっていた。


「右手を振ればメニューが現れますよ!いってらしゃーい!」


「そんな適当な・・・・・うわぁああああああああああああああああ」


もはや覆らない結末に悲鳴を上げながら俺は穴に吸い込まれていった。







「グハッ!!」


気持ち悪い感触に二の腕を擦りながら俺は周囲を見渡して――愕然とした。

ピカピカに磨き上げれた床、壁に掛けてある大きな額縁には一枚の軍艦の写真が入っている。目の前の執務机の上には新品のノートPCが置かれ、アメリカ海軍のロゴが壁紙に設定されていた。

ドラマでしか見たことないがこれは・・・・


「アーレイ・バーク級の艦長室じゃないか・・・・・」

「はいその通りです」

「うわ!!」


いきなり目の前から聞こえてきた声に俺は飛び上がりそうになった。


「あ、あなたは・・・・・」

「はい、あなたの副官を務めさせていただきます高雄真奈美と申します。以後、お見知りおきを」

「はぁ」

「さっそくですが、乗員の選定、武器庫の装備など・・・・・」


そこからは忙しかった。何がなんだからわからない俺は、こちらに落ちてくる前に教え(?)てもらった方法でメニューを出し、乗員や武器、艦艇に搭載するミサイルなどの弾薬を補充していった。

それから数時間後に最初の戦闘を味わうとも知らず。






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