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その1~朝は米それが日本人~

「…さま、…うさま………お嬢様!」


「んっ、は、はいいい…」


「このままでは遅刻いたします。早く起きて下さい。」


目を開けると見慣れた黒髪オールバック。

ああ、もう朝か…なんて考えているとその横から黒髪ツインテールが現れる。

……増えた?


「それでは、お手伝いさせて頂きます!」


そのツインテールの言葉と共に、見慣れたオールバックが消えていく。

あれ、何この目覚め方…なんか新鮮…


「さ、早く服を脱いでくださいませ!」


「えーと…貴方は何方?」


言われた通り服を脱ぐとすぐに私服を渡される。

大人しく着替えつつそう尋ねると彼女はかなりショックそうな顔をした。


「お嬢様ひどいです!昨日ご挨拶に伺った、神宮(じんぐう) (ほたる)ですよお!」


「……ああ、今日から来るって言ってたメイドさんかあ」


そういえば昨日、さっきのオールバック執事、神宮(じんぐう) (つかさ)が言ってた気がする。

私の妹が来ます、って。


「やっと思い出して下さいました?」


「うんうん、ごめんね蛍ちゃん。」


シャツのボタンを第2から締め終えれば蛍ちゃんが部屋の扉を開けてくれた。

そのまま部屋を出て、食事を取るために食堂へと進む。

途中で出会ったメイドさんたちに挨拶をしつつ。

食堂に入るといつものように、美味しそうな匂い。


「今日のメニューはなに?」


私の席に座り、隣で煎茶を煎れる司にそう尋ねた。

司はゆるりと優しげに細められた目をこちらに向ける。


「本日もお嬢様の好きな和食です。ご飯、わかめの味噌汁、焼き鮭、卵焼き、大根おろし、季節の温野菜、果物を用意して御座います」


私の考えとして朝は絶対米。

米以外は腹持ちが悪い気がする。

一通りのメニューを聞いてから手を合わせた。


「いただきまーす」


いい匂いのするそれらはやっぱり美味しい。

味噌汁の風味も、だし巻卵も、温野菜の旨みを引き出すドレッシングも、どれも美味しいのでついつい食べ過ぎてしまう。

ちらりと時計を見る。

あと15分で家を出ないと…ということは、あと5分は食べていられるね!














(お嬢様!お車の準備が整いましたが)


(大丈夫、チャリで行くよ!)


(ちゃ…自転車と仰ってください!)


(ハイハイ、いってきまーす!)

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