表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

地球之涙/V.K克


楽曲掲載サイト

youtube


主人公

地球


URL

https://youtu.be/RLcgG8KzQFI


作者コメント


何故だろう?何故地球はこんな姿になってしまったのだろう?


地球は涙を流し続けた。













空は厚い雲に覆われ地上には灰色の風が虚しく吹き続ける。






彼女は泣き続けた…。



何百年に渡り何度も…。



そして私達に訴え続けた…。




何百年に渡り何度も…。



…だが結局彼女の想いは届かないまま時だけが過ぎていった。






この地に風が吹く。砂と混じりあった風が。

ここは空気が乾燥した灼熱の砂漠。


またあの地では草木が萎れ朽ち果て荒野と化し大地は干魃に襲われひび割れる。


遠く離れたこの地では大気が汚染され空には有毒な空気が充満する。

それは大気だけではない

生産に使用し、流された廃水が海までも汚染した。


これが今の地球の景色。一体誰が地球をこんな姿に変えた?

そう。紛れもなく私達人間である。

この環境に見て見ぬ振りを続けた結果である。

私達は今までずっと地球に生かしてもらった。なのにその地球に対しての恩を仇で返し続けていたのだ。どう考えても人間の行為は滑稽だろう。


だから地球は人間に訴え始めたのだ。

何百年に渡り何度も。


あなたは気付いただろうか?

夏はどんどん気温が高くなり

冬も年を重ねる毎に気温が高くなっている事を。

いやそれだけじゃない。

これまでの異常気象。そのほとんどは人間の責任である。




今、私達がこうしている間にも環境汚染が、地球の破壊が進んでいる。

これは人間達が自分で自分の首を絞めているだけである。ゆっくりしている暇は無い。このまま続けば結局自分達の住む場所を失うのだから。これほど悲しい事は無いだろう。

草木は枯れ続け、荒野や砂漠は拡がり続ける。もう悪循環しか生まれない。


この地球の涙と悲鳴に人間はようやく気付いたのである。

いや、今になって気付いたとしてももう遅い。遅すぎた。

汚染に侵食され続ける地球。

あの汚れていない綺麗な空気は何処にもない。もう二度と吹く事はない。


地球は元の姿を取り戻す事は出来ない。人間が今更どんなに謝ったとしてもそれはただの因果応報、取り返しのつかない事。もっと早く行動するべきであっただろう。


それでも人間は地球に謝り続けた。






空を覆った分厚い雲。

そこにほんの少し開いた割れ目から太陽の光が差し込んだ。太陽の光はまるで天使の架け橋のように差し込み地表の一部だけを照らす。

するとその照らされた場所に一本の木の芽が生えて来たではないか。

小さな双葉を広げ太陽の光を吸収する。

そう。地球はまだ諦めていないのだ。


泣き続ける地球はこんな姿になってしまった今でも、少し、ほんの少しでも元の姿を取り戻そうとしている。もちろんこれは僅かな光、ほんの僅かな希望。すぐに潰れてしまうほどの弱い希望。でもいつか大きく成長する事を信じて。



これを見て私達人間はどう思うべきなのか?

分かってほしい。気付いてほしい。

そしてこれからどう行動するべきなのかを。


私達の住む地球は、たった一つしかないのだから。






地球が何故泣いているのか分かっただろう?

さあ今度は私達が地球に恩を返す番だ。



閲覧ありがとうございます。


環境問題テーマの話はこれで2作目となりました。


こっちの方が深刻な感じなのかな?


この曲聴き続けるとラストの方で明るいような感じがしたので

それを地球の小さな希望として書かせて頂きました。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ