Ciel/XⅡ_TAKA
楽曲掲載サイト
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主人公
僕(天住人)
URL
https://youtu.be/JTjg2GHXH50
作曲者コメント(曲)
"壮大"をテーマに作曲しました。「Ciel」とは
フランス語で"天空"と言う意味があり
その名に劣らない壮大な楽曲を作れたと思います。
作者コメント(話)
一人野原を歩く僕。
さあ帰る時が来た
僕は空を見上げ翼を広げる
太陽が昇り町並みを黄金色に染める静かな朝…。
空では綿のような白い雲が風に流れる。
地上では草木も風に揺れ体を交え会話する。
僕はそれらを地上から眺めていた。
こんなにも空を眺めるのは何年振りだろう。
こんなにも地上を見渡すのは何年振りだろう。
もうここの住人達ともこの景色ともお別れか。
…。
僕はこの地に向かってこう言った。
「さようなら。」
と。
良い風も吹いてきた。
そろそろ、行こうか。
僕は翼を広げた。
風のタイミングを見計らい羽ばたかせ地上を浮かび空を飛び始めた。
僕は天空の住人。
数年間地上で修行の為に過ごした。
いつか帰らなければならない。
課題は人間をはじめ地上の者達と出会い、共に生きその理を学ぶ事。
数年間学んだ後、また天空へ戻る。
一種の大人になるための儀式のようなもの。
地住人との交流。
決して無駄ではなかった。
むしろもっと深い関係を築きたかった。
でもこれが天空の掟なんだ。
天空にも僕を待っている人達がいるのだから。
高度を上げながらしばらく飛び続け遂に陸を離れた。ここからは海の上を飛ぶ。
これはまるで渡り鳥だな。
陸を離れてまた別の陸へ。
正に今その状態であるのだ。
広大な水平線の上をたった一人飛ぶ
。
強い上昇気流を見つけこれに乗って思い切り高く飛んだ。
あっという間に雲と同じ高さまでたどり着く。
見えるのは美しい白い雲の山脈。
懐かしい景色だ。
小さい頃ここで友達とかくれんぼして迷子になって。そんな事もあったな。
そんな昔の思い出も交えつつ
追い風に乗って
目の前にそびえる大きな雲の山を思い切り登る。
山の頂上から風が吹き下ろしそれが逆風となり飛行困難に。
だがこれはよく有ること。僕にとって大した事ではない。
むしろこれが空を飛ぶ時の楽しみだろう。
そのまま頂上に昇り着く。
頂上からの景色。
それはどこまでも続く白い雲の海。
なんて美しい景色なのだろう。
そう思って眺めながら飛んでいると僕を見つけたらしく東から照している太陽が声をかけてくれた。
「おはよう。天住人君。」
それに僕は応える。
「おはよう。」
「地上はどうだった?」
「楽しかった。皆と別れるのが少し悲しいけど。」
「そっか。成長したね。」
「ありがとう。」
太陽と少し会話を交わす。
しかし余裕をかましたのも束の間
前方に巨大な積乱雲が。
僕は避けることが出来ず中に入ってしまった。
こんな高いところに発生するなんて珍しい。
感心している場合じゃない。
雲の中ではいくつもの電龍が暴れ、地に響くような轟鳴を発する。
こいつに当たるのだけは御免だ。
痛いだけで済まされる話じゃない。
早くこの巣から抜け出さないと。
積乱雲を抜けまた空を飛び続けた。
無事に難を逃れる。
危ないところだった…。
太陽が尋ねる。
「ごめんね。大丈夫だった?」
「大丈夫だよ。」
僕は再び天を目指し上昇する。
気がつけば白い雲は遥か下。
後もう少しだ。
あれは…。
高く聳え立つ雲で造られた巨大な門
間違いない
天空の大陸の入り口だ。
僕はそれに駆け寄り門をくぐり抜けた。
その先に見えたのは…
巨大な雲に浮かぶ大陸。
僕の故郷だ。
何だか思ったより早く帰って来れたな…まあ良いか。
ここへ帰ってきたのは何年ぶりだろう…。
地上に降りた頃からここの景色は何にも変わってない。
天空の地に足を着かせようやく翼を休める。
皆が僕を迎えてくれた。
「お帰り!」
「久しぶり!」
「背高くなった?」
それは僕の人生の中でこれ以上に感動したことはなかった。
皆が僕を入り口で待っててくれた事に感謝して僕は皆にこう言った。
「みんな、ただいま。」
と。
天空閲覧ありがとうございます。
そして書かせて頂いてありがとうございます。
マイミクさんの楽曲を書かせて頂きました。
MGR-Tさん以来なので今回で二人目となります。
最初のバイオリンの所を聴いてからもうこれは自分の好きな曲だと思いました。
3:27のメロディーが一番お気に入りです。
天空を優雅に飛んでいるイメージがあり
会話しているイメージもあり、改めて弦楽器って凄いなと思いました。
曲を聴いて見えたものを書いて繋いでいくと途端に何故飛んでいるのかを考えはじめそれが帰郷に繋がりました。
そしたら段々と世界観のスケールが大きくなって行き自分でもよく分からなくなりました(笑)
天住人と地住人と言う2つの種族があり天住人が主人公。背中に翼を生やした種族。
地住人が普通の人間。
天空の大陸に住む天住人は大きくなったら数年間地上で暮らすと言う風習があり
そこで地上とは何かを学ぶのです。
数年間学ぶとまた天空の大陸へと帰郷する。
帰郷した後大人になってから仕事でもなんでも理由をふまえ地上で暮らすと言う選択肢も有る。それはその者次第。
たまに白い翼の生えた人を見かけたって人いるとは思いますがその人は天住人です。私はまだ見たことがありませんが(笑)
世界観は説明するとこんな感じです。
これからも感動出来るような楽曲を作って下さい(*^^*)応援しています(*^^*)今回は本当にありがとうございます。