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選ばれた勇者らしい。  作者: Cookie
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偵察からの帰還

 周三とロアンは敵軍船団の中央の旗艦で

敵将ギヨクと停戦交渉の末に一騎打ちでの

勝負でギヨクがわざと負けるという約束を取り付ける。

約束したあと周三とロアンはグリフォンに乗り

軍艦フェンティーアに向かうのであった。


 海上を飛行中に周三はグリフォンの上で何度も体のバランスを

崩して鞍から落ちそうになった。眠気が相当にひどい。

昨日から強行スケジュールと敵軍のど真ん中に飛び込んで

大魔法の解除という大仕事をやりとげた。

周三はまさに緊張の連続であった。

一番、周三の精神を披露させたのはギヨク将軍との交渉だろう。

煮え切らない態度で自分勝手な事ばかり言ってくるギヨクに

本当に調子を狂わされて周三は精神力を削られた。

一騎打ちとか言ったけれどギヨク将軍は本当にわざと負けてくれるのか?

周三にはそういう不安や恐怖が心の中につきまとう。

それでも周三は、とにかく早くフカフカのベッドで

熟睡して疲労を回復したい。考えるのはそれからだ。と思った。

鞍から何度も落ちそうになりながらも

ロアンが命綱をつけてくれてたおかげで

グリフォンの鞍から落ちずに済んでいた。

しかし、不安定な姿勢でグッタリしている周三の姿に

見かねたロアンはずっと周三の腰を片手で抱きかかえて支えていた。

グリフォンの頭の上にはシルフが右手で方向を示していた。

軍艦フェンティーアの位置も

セイレーンが普通の生物には聞こえない声で

歌って信号を発してるのだろう。

ギヨクの船を出発してもう3時間ほどが経った。

グリフォンが速度を弱めた。

上空で止まるとゆっくりと下降していく。

軍艦フェンティーアに着いたのだ。

ほぼ睡眠状態と思われる周三に気を使って

ゆっくりゆっくりと下降してグリフォンは

静かに軍艦フェンティーアの甲板に着陸した。

「シュウ、着きましたよ。」とロアンが優しく周三の背中をさすった。

「はい。。。おは。。ござい。。。。」と周三は意識朦朧としていた。

周三はロアンにベルトの命綱を外してもらった。

鞍から先に降りたロアンの肩に周三は手でつかまりながら

軍艦フェンティーアの甲板に降りた。

空は雲一つなく真っ青でとても明るい。お昼前くらいだろう。

周三はヘルメットとゴーグルとマフラーを自分でなんとか外すと

ロアンに手渡そうと「これお返します。」と声をかけた。

ロアンは微笑んでそれらを受け取ると

「シュウ、本当にお疲れ様でした。大活躍でしたね。

ゆっくり休んでください。」と優しい声で言った。

「そうします。すいませんが先に下に下りて休みますね。」

「いえ、ここを真っ直ぐに行くと階段がありますので

それを上れば第二艦橋に入れる扉があります。」

「そうですか。じゃあそこから行きます。」とよろめきながら

目の前に聳え立つ艦橋に向かって歩き出した。

艦橋には螺旋階段が外側に設置されており

周三は手すりにつかまりながら階段を上った。

第二艦橋まであがると艦橋の後部の踊り場に出た。

艦橋の後部の壁に大きな金属の扉がある。

周三は扉に設置されている直径30cmほどの丸いハンドルを回して

扉を開けると中のフロアに入った。

周三は自分の部屋に帰ってきたという実感が沸くと

もう眠くて眠くてそのまま倒れこみたくなった。

軍服の上着とズボンを床に脱ぎ捨てシャツと下着姿で走り出した。

そして、大きくてフカフカベットに思いっきり飛び込んだ。

広いフカフカのベットに羽毛の枕に羽毛掛け布団。寝心地は最高だ。

でも室内が窓から入る日光でとても明るいのでベットの屋根に

取り付けてあるカーテンを閉めた。

周三はベットに横になると心の中で

俺って行動力あったんだな。俺は俺を勇者だと認めたわ。と

自分で自分を褒めた。

そこからは周三は記憶が無い。深い眠りについてしまったからだろう。

こんばんは。

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