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選ばれた勇者らしい。  作者: Cookie
44/118

飛行偵察

 周三とロアンの2人は戦艦フェンティーアから

フェンティーア都市国家に接近していると疑われる影国悪魔水軍を

飛行偵察する為に神獣グリフォンに乗って飛び立った。


 周三とロアンの2人は敵の水軍を偵察する為に

グリフォンに乗ってフェンティーア都市国家から西へ西へと

ものすごい速度で一直線に飛行していた。

グリフォンの頭の上に座っている風の精霊シルフが

敵の性格な方角を指し示している。

敵を追跡しているセイレーンが耳には

聞こえない声で歌うことで信号を発している。

その信号をシルフだけがキャッチしている。

シルフが指し示す方向を見ながらロアンは手綱で

グリフォンの飛行方向を微調整する。

軍艦を出発してもう何時間も経つが

一度もグリフォンは飛行速度を落とすことがなかった。

出発した直後の周三はテンションが

高かったし楽しくもあったのだろうが

何時間もずっと必死で馬具にしがみついていれば

力んでいたせいか体中が痛くなってくる。

周三は少し不機嫌になっていた。

もう!どんだけ遠いんだ!このままじゃ朝になってしまうわ。と

眠気と疲れで周三の心は折れそうになっていた。

時間にも余裕が無い。

朝日が昇れば敵に発見される可能性が高くなる。

周三は夜の間になんとしても敵軍を発見してほしいと願った。

急に前方にグッと力がかかった。

グリフォンの飛行速度が緩まったのだ。

そのまま速度が落ちて行くと上空で停止した。

グリフォンは大きく羽を羽ばたかせ続けて高度を維持している。

周三はシルフに目を向けた。

シルフの右腕を見ると腕の角度が少し下方向に向いている。

「シュウ、そろそろですよ。下を見てください。」と

ロアンに言われ周三は右下に大きく体を傾けて海に目を凝らした。

深夜なので暗くて視界が悪かったが

海上に浮かぶ白い粒の群れが固まって動いているのが

薄ぼんやりとだが認識できた。

敵の軍船はおそらく帆船だろうと周三は直観した。

軍船の帆が白なのだろう。

「なんとなくですが船団が見えます。」

「それでは今から高度を下げていきますのでシュウは

魔眼を発動して軍船団を凝視していてください。」

「了解です!」と周三は元気よく返事した。

周三が元気になった理由はおそらく現場にやっと到着した安心感と

馬具にしがみついて力む事から開放された事で心が軽くなったのだろう。

周三は魔眼を発動させた。周三の左目が薄っすらと光りだした。

グリフォンは高度を徐々に徐々に徐々に下げていく。

軍船団の船もはっきり目視できるようになってきた。

「!!!???」

軍船団を魔眼で目を凝らして見ていた周三の頭の中に

急に何か情報の波が流れ込んできた。

現実の目の前の軍船に別のイメージが

周三の頭の中で投影されて情報が重なり

軍船団の陣形が魔法陣になっていることを認識した。

軍船と軍船の間に魔力の流れ道のようなものが

できていることも周三は魔眼で確認できた。

軍船団全体が魔法陣として機能している事が間違いないと周三は判断した。

「これ以上、降下するのは敵に気付かれる恐れがあります。

一旦、軍船団の後方に回り込みましょう。」とロアンが提案した。

「はい!」と提案に賛成する返事をすると

ロアンは頷くと手に持った手綱を操った。

グリフォンは力強く羽ばたいて垂直に上昇し始めた。

グリフォンは高度がある程度まで上昇すると反転しつつ飛行した。

軍船の後方に向かって迂回しながら滑らかに飛行した。

敵の軍船団と余裕のある距離を取りつつ後ろ側に回りこめた。

ロアンは落ち着いた声で

「敵に気づかれずに後方に回り込めましたので

この位置から一気に下降して海面擦れ擦れの位置から

敵に接近して偵察を行います。

ここからは油断は大敵ですよ。」と笑顔で告げると

「はい。オッケーです。」と周三は笑顔で返事をした。

グリフォンは体を前に大きく傾けて

逆立ちのような姿勢になると一気に上空から直下した。

「はあぁぁぁぁあぁあぁ」と周三から吐息が漏れた。

落下の重力で周三は内臓にかなり負荷がかかったからだろう。

もし、ゆっくりと下降すると敵に気付かれる恐れがあるので

急下降したのであろうが下降速度が周三の予想を遥かに上回っていた。

グリフォンは頭から急降下したので

周三は目の前に海面が一気に迫ってくるのが見えて

思わず「うわぁぁぁぁぁ!」と小さな声で悲鳴をあげた。

周三は心臓が止まるかと思うほどの恐怖を味わった。

グリフォンは海面から50mほどの高さで体勢を立て直すと

前に飛行しながら翼の角度を変えて前方に向かって大きく広げた。

翼にかかる空気抵抗で減速をするためだ。

急減速するとグリフォンは翼を水平に広げてなめらかな速度で

前方に飛行しつつ高度を下げていった。

馬具の取っ手を握り締めた周三の両手の手のひらは

汗でびっしょりと湿っていた。

グリフォンは海面から10mくらいの高度で下降をやめた。

その高度を維持して軍船団を一定の距離を保ちながら追尾した。

周三とロアンは2人とも風圧対策でマフラーを

鼻の辺りまで上げていたが

飛行速度を減速したので風圧はもうそれほどでもない。

マフラーを口に当てていては声がこもって聞き取りにくい。

「マフラーはもう下げて大丈夫でしょう。」と

ロアンはマフラーを顎下のあたりまで下げた。

「ここからは会話は重要ですよね。」

周三は意図を理解してマフラーを顎下まで下げた。

「シュウ、先ほど軍船団を魔眼で見たときに

何か気付く事はありましたか?」

周三は後ろのロアンに顔を向けてロアンの目を見た。

「さっき軍船を見た時の情報を頭の中でまとめますので

少しだけ答えを待ってもらえますか?」

「もちろん待ちますよ。」

周三は呼吸を整えて目を瞑り魔眼で得た情報を頭の中で整理した。

先ほどの急降下で眠気が吹っ飛んだので周三の頭は冴えている。

周三は頭の中の情報を分析し終えると目を開けた。

「ロアンさん。敵の軍船団はかなりヤバい魔法を載せてます。」

周三の言葉にロアンは不安の表情を浮かべた。

「やはり大規模な戦略級の魔法は軍船団に存在するのですね。」

周三はロアンの顔を見ながら大きく頷いた。

「この軍船団は上から見ると正三角形の陣形を敷いてましたよね。

三角形の頂角を前方に向けて軍船団は航行していました。

この三角形の陣形自体が魔法陣の役割を果たしているんです。」

その説明に対してロアンは

「ではこの軍船団自体が魔法陣だというのですか!?

では周三はこの軍船団が

大規模魔法を発動する為の装置そのものだというのですね。」

周三は首を横に振った。

「いいえ、少し違います。むしろその逆です。

敵の軍船の陣形で形成している魔法陣は

大規模魔法を発動させない為の魔法陣です。

中心にある大規模魔法が起動しないようにする為のストッパーですね。

陣形の中心にある1隻の軍船には

ものすごい魔力量の魔法が起動直前の状態で

存在するのを魔眼で見る事で確認できました。

全ての軍船から魔力が中心に向かって発せられているのですが

その魔力で中央の大規模魔法の核を押さえつけているから

大規模魔法が発動直前の状態で維持されてるんです。

全ての軍船の中に大勢の魔術師が乗っているじゃないですか。

魔術師全員が一日中、中央の大規模魔法を

押さえつける魔法を起動し続けてるのかもしれませんね。」

「という事は、敵の軍船を攻撃する事で軍船を撃沈させたり

陣形を著しく崩したりすれば大規模魔法が勝手に発動するのですね。」

「そうなると思います。」と周三は頷いた。

ロアンは困惑した表情を浮かべて

「それでは対処が難しいですね。」と苦し気な声で言った。

「ですね。確かロアンさんは軍議で

セイレーンには船を惑わす能力があると言っていましたよね。

セイレーンのその能力で軍船団をなんとかできないですか?」

ロアンは悩むような仕草をした。

「それはどうでしょうか。」とロアンは苦し気に唸ってから

自分の考えを周三に説明し始めた。

「セイレーンというのは魚の尾びれと

鳥の翼を持つ女性の姿をした種族です。

竪琴が得意でその歌声は船の乗組員が船の方角や位置を

見失うほどの幻惑効果があります。

軍船団に対してとても有効な手段なのですが色々と問題点があります。

本来、この能力はセイレーンが自国の沿岸の岩場に座って

沖に向かって放ち対象の船を惑わせて座礁させる防衛能力です。

ですので敵の船を操る能力ではありません。

幻惑能力は船の乗組員に意識障害を引き起こす能力です。

船内の魔術師も乗組員ですので影響を受けるでしょう。」

「あ。」と周三はロアンが言わんとする意味をなんとなく理解した。

「おわかりになられましたか。

本来は固定砲台のように用いられるセイレーンの幻惑能力を

体を固定する為の岩場が無いこのような海上で使うというのは

そもそも技術面での無理もあります。

セイレーンが竪琴を弾きながらトランス状態に入って歌う事で

効果が発揮される幻惑能力を

海上を移動し続けている軍船団に対して

安定的に幻惑効果を与え続ける事が出来るかという技術面での

大きな問題もさることながら

一番の問題は幻惑効果で意識障害に陥った魔術師が

大規模魔法を押さえつけている魔法を

維持できずに大規模魔法が発動すれば

セイレーンは当然、無事ではいられないということです。

犠牲を最小限に抑えたいとお考えなら有効な手段ではあります。

最高責任者のシュウがそうしたいとおっしゃるなら

わたしはセイレーンたちにその命令を下すほかありません。」

「いやいや。そんなつもりで言ったのではありませんよ。

もちろんそんな選択は俺にはできないです。

セイレーンだけを犠牲にする事でこの戦争を解決するなんて

軍人としては効率的な判断なのかもしれないですけれど

勇者としては失格な気がしますもん。

セイレーンの能力を使うのは無しにしましょう。」

ロアンは周三に感謝するように頷くと

「シュウありがとうございます。

戦争とはいえ同胞を犠牲にするのはわたしも心が痛みます。

できる事ならばそのような命令を下したくはありません。」

「そりゃそうですよ。

俺はできれば犠牲無しで穏便に解決したいです。

前向きに他の方法を考えましょ。」

「ええ。そうですね。では他に気になった情報はありましたか?」

「えっと、あと魔眼を使ってわかった事と言えば

大規模魔法の効果についてもわかりました。」

ロアンがとても驚いた顔をした。

「あんな高い位置から軍船団を少し見ただけで

大規模魔法のそこまで詳しい事がわかったのですか?」

「はい。魔法構築式が頭の中に情報として入ってきました。」

「それはすごい!そこまでわかるのですか。

軍船団全体で作っている魔法陣を解読するのは

魔法陣自体が巨大なので解読したというのは納得できますが

あの距離から軍船団中央の1隻の軍船の中にある大規模魔法の

構築式まで解読できるなんて魔眼の能力は想像していたよりも

遥かにとてつもない能力だったのですね。」とロアンは感想を述べた。

「はい。俺もそれには驚いて、俺ってすげぇー!って思たんですが

いや正確には俺の魔眼すげぇー!ですね。

でもマジで驚いたのは大規模魔法の正体の方っす。

軍船に載せている大規模魔法っていうは軍議の席でシュトム将軍が

説明では消失という空間転移系に属する魔法と言ってました。

でも、ここに存在する大規模魔法は消失とは異なる種類の魔法です。

ここにある大規模魔法が発動すれば

起こる結果は消失の効果と似たような結果になります。

だから消失という魔法名でもいいのかもしれませんが

空間作用を起こすような魔法ではまったくないですね。」

ロアンは「なるほど。」と頷くと

「では、その大規模魔法は具体的には

どのような魔法なのですか?」と周三に訊ねた。

「一言で言えば、分解です。」

ロアンは疑問が解けたという顔をした。

「そうですか。やはり空間に干渉しない魔法だったのですね。

分解作用を起こす魔法を大規模化したものなら納得がいきます。

分解魔法なら魔術師にもおそらくは使用は可能でしょう。

分解も簡単な魔法では無いのかもしれませんが

莫大な魔力量と高位の術者が多数いれば

大規模魔術の構築は可能かもしれません。

なるほど。物質を分解して消してしまう魔法なら

シュウの言う通り発動した結果は消失とあまり変わりませんね。」

「はい。物質を分解するだけの魔法ですが

使用されている魔力量があまりにも膨大なので

その効果は広大な範囲になると思います。

フェンティーアの国土が消滅するほどかもしれません。

それで疑問に思ったのはこの大規模魔法が

フェンティーアで発動されたらフェンティーア国内に

幽閉されているネヴェシス姫も分解されて消滅してしまいます。

悪魔の国は外交をしないのなら影の国は

フェンティーア都市国家を大規模魔法で

脅してネヴェシス姫を開放するように求めたりもしないのでしょ。

ロアンさんが最初に予想した通りに敵は単なる破壊行為の為に

軍船団を送ってきたのでしょうか?」

「敵の目的についてまではまだ確かめようがありませんね。

今回、シュウの魔眼で得た情報を聞いて思ったのですが

わたしたちが偵察を終えて軍艦に戻ったとしても

この軍船団に対して有効な対策はそれほど意見は出ないでしょう。」

「え!?偵察は無駄足って事ですか!?」

「もちろん無駄ではありませんでした。

ですがこのままの状態では打つ手が無いのも確かです。

軍艦の主砲による攻撃は有効な気がしますが

主砲の射程範囲と敵の魔法の効果範囲と

どちらの距離が長いかという問題があります。

それほど大きな分解が海上で起こった場合に

海水の水位や地形が大きく変化する事で予想外の

二次災害が発生することも考えられます。

二次災害の危険性はフェンティーアに近づくほどに高くなりますね。

物質分解魔法ならば物理法則の縛りが少ない半神であるヴァルキリー隊や

天使隊に敵を攻撃してもらうのも有効だと思いますが

第五大陸と第三大陸の神性は魔力や闇属性に対する耐性が低いのです。

ルシカルは闇属性の魔術を使う堕天使ですから

大規模魔法に闇の属性が付与されてるかもしれません。

分解魔術の影響は受けなくても

闇の属性の特徴である毒性が付与されていたら

天使やヴァルキリーの精神や肉体に甚大な後遺症を残す可能性があります。

作戦上、セイレーンよりも身分の高い天使やヴァルキリーを

投入するよりもまずは技術面で大きな問題はありますが

セイレーンの歌声で軍船の魔術師たちに

意識障害を引き起こさせて海上で大規模魔法を暴発させる作戦が

採用しようという意見が多くなるのではないかと予想できます。

この方法を実行する事になるのなら今からその作戦を実行した方が

もしも失敗しても次の方法を実行する時間的余裕があります。

軍艦に戻ってからセイレーンによる幻惑作戦の準備をしていては

時間的に失敗を取り返すのはもう不可能でしょう。」

「ふむぅ。他に何か方法は無いのでしょうか。」

周三は悩んだ。

ここで引き返したら後日に

軍船団と味方の連合水軍が向かい合っての直接戦闘になる。

戦艦の主砲で敵の軍船を沈没させたら

大規模魔法が発動して敵も味方も全滅。

味方の軍船が敵の軍船団に突撃して

敵の陣形を大きく崩してしまったら

大規模魔法が発動して敵も味方も全滅。

もし連合軍が敵の水軍との直接対決を避ければ

敵はフェンティーア都市国家に接近して大規模魔法を発動して

フェンティーア都市国家が国土ごと消滅させられてしまう可能性がある。

そうなったら連合軍は全滅しないが

フェンティーア都市国家もフェンティーア国民も消滅。

フェンティーア国民を守るために遠征してきた艦隊が

フェンティーア国民を犠牲にして生き残ったら支離滅裂やん。

俺がこの偵察を終えて軍艦に戻ったらおそらくは

この戦いでの味方の連合軍の敗北の可能性は高くなる。

かと言って第五大陸のセイレーンさんたちを犠牲にして

当事者である第三大陸の軍は血を流さないという選択は嫌すぎる。

すごく卑怯でズルい選択な気がして気が重い。

そんな選択をするくらいなら元の世界に逃げ帰ったるわ。

でも、偵察が終了したらすぐにロアンさんと

フェンティーア北部の帝国軍軍港へ行って軍艦と合流する。

合流したら味方連合軍は早朝には軍港を出航してしまうやろう。

時間的にも地理的にも戦争が終わるまで

俺がカノレル雑貨店に戻る機会はもう既に無い。

カノレル雑貨店に戻れないという事はカノレル雑貨店の

隣の家にある元の世界に戻る扉にも行けない。

フェンティーア都市国家が消滅したら

元の世界に戻るための扉がある家屋も消滅するやろから

元の世界には帰れなくなる。もう俺にはどこにも逃げ場が無いのか?

ロアンさんに頼んでアルフレッドを借してもらって

カノレル雑貨店まで飛んで逃げようか。

そんな形で元の世界に帰ったら今後の俺の人生に

悪影響を及ぼしそうな気がする。少なくとも自己嫌悪に陥るだろう。

逃げ場が無いなら前に進むしかない。俺に進めるか?

怖い。めっちゃ怖い。

こっちの世界の死は元の世界の俺の死にカウントされるのか?

カウントされないなら死んでもゲームみたいに復活できるかも。

その答えは死ななきゃわからないとかリスキーすぎやろ。

周三は吹っ切れないままの気持ちでロアンの目を真っすぐ見た。

「あの。失礼ですがロアンさんってどのくらい強いですか?」

周三は真剣な目つきでロアンに訊ねた。

ロアンは周三の意図が掴めない様子だったが

すぐに何かを察したのか柔らかく微笑んだ。

「これはわたしの自慢になりますが

わたしは一度、カンベインに、お前なかなか強いな。と

褒められた事があるんですよ。それでは駄目ですか?」

「え!?ロアンさんってカンベインに

強いって言われた事があるんですか!?

それはすごい!本当にびっくりです!」と周三は目を輝かせた。

周三はロアンの言葉に背中を押され決心がついた。

「ロアンさん。

俺は魔眼のチカラで大規模魔法の構築式が解読できたんですが

構築式が理解できたおかげで大規模魔法を解除する方法もわかるんです。

構築式は複雑なのですが魔法を起動するための術式はすごく単純です。

複雑な構築式なのに貧弱な起動式なので

少しの変化でも起動しちゃうくらいガバガバのスイッチです。

まぁ、わざとそんな起動式にしてるから

軍船団全体で起動しないように押さえつけてるんでしょう。

その起動式を無効化できれば大規模魔法は

ただの馬鹿デカい魔力の塊になっちゃうんです。

でも起動式を無効化する為には中心の軍船に乗り込んで

大規模魔術の本体の核に触れないといけないんです。

ロアンさん、俺を敵から守ってもらえますか?」

周三は緊張で血の気のひいたような表情になっていた。

ロアンは周三の言葉に感動した。

「もちろんです。軍船団の全兵士と戦う事になったとしても

絶対にシュウを守ってみせますよ。」とロアンは応えた。

おはようございます。

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