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選ばれた勇者らしい。  作者: Cookie
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原則

 リリアンの提案で周三と竜騎士達との戦闘においての問題点について

リリアンと周三で反省会をする事になり

竜騎士達の待機所として臨時で行政が設置したソファーに腰を腰かけた。


 中央のソファーに座ったリリアンが左側にいる周三を笑顔を向ける。

「うん。では、まず、シュウの戦闘において問題点を言う前に

シュウはよく状況を見て判断して臨機応変に戦えていたと感心しました。」

「褒めてもらえてうれしいです。ありがとうございます。」

「はい。それに勇者の基本的な3大原則である『蹂躙』『虐殺』『勝利』も

言われなくても最初からちゃんとクリアしていてとてもエクセレントでした。」

「そうですか。でも、その3大原則は

例えば友情とか努力とかでは駄目なんでしょうか?」

「はぁ?シュウ、ふざけてる?駄目に決まってるじゃない。」

「そっすか。駄目ですか。」

「駄目よぉ~。もうぅ!逆に考えてみてよ~。

友情とか努力で勝利するのは勇者じゃなきゃ駄目なの?

人間に生まれたら誰しも他人との付き合いを

大事にして助け合わないと社会は成り立たない。

人間は努力して上を目指して結果を出していかないとお給料も上がらない。

人間社会のルールや仕組みの中で最大限に個人が努力して

自分の利益を追求する事を人々は勇者って呼ぶ?」

「友情や努力や人として当たり前の事なんですね。」

「そう。わかった?人として当たり前の事を

勇者の行動目標としてアピールしていくなんてイタ過ぎて恥ずかしいよ。」

「そこまでイタいですか。綺麗ごとも大切じゃないですか。」

「そりゃぁ、指導者とか国家元首とか、人の上に立つ立場の人は

綺麗ごとと建前はイメージ戦略としてとても大事だけれど

勇者に綺麗ごとはまったく大事じゃないよ~。そんなものいらない。」

「でも、勇者もイメージは良い方がいいじゃないですか。」

「勇者もイメージは大事。それは怖い方のイメージね。

勇者はイメージが怖いほど良い!理不尽な暴力を振りまく印象が大事ね!

勇者は戦略兵器なんだから何をしでかすかわからない方が良い!オッケー?」

「でも、問題は暴力で解決するよりも

話合いで平和的に解決した方がいいのではないですか?」

「それはもちろんその方がいいに決まってる!

でも、それじゃ話の論点がずれちゃう。

平和的解決をあたいは最初っから否定なんかしていない。

平和的に解決は大賛成。でも、それは別の話でしょ。

その話で進めたら勇者がいらないって話になっちゃう。

平和的解決なんて君主とか宰相とか外交官の仕事。

君主や宰相や外交官が

問題を平和的な形で有利な交渉を進めて迅速に解決するための

武力背景として軍隊や兵器が存在してるの。勇者も同じ。

政治行政の問題解決の業務負担の軽減や予算の軽減。

リスクの軽減にも繋がっていく。

勇者が平和的解決に対して貢献できるものって理不尽な暴力しかないのよ。

自分の存在を全否定したいだけなの?議論が破綻しちゃってますよ~。」

「たしかに。俺もそれはなんとなくわかってたんです。

でも、そんな殺伐とした業務内容は俺にはストレスがあるんすよ。

それをまだ14歳の子供である俺が愚痴って何が悪いんですか?」

「あっ!。。。君はただお姉さんに甘えたいだけだったのね。

ごめん。気付いてあげられなくて。

思い切り抱きしめたらいいの?さぁ、来なさい。ギュッとして、あ・げ・る。」

「ん。いや。それは大丈夫です。リリー先生のお気持ちは嬉しいです。

ただ、あげるの台詞に溜めが入った瞬間に

俺の中でその演出は前時代的すぎてちょっと冷めたっていうか。

すんません!ただリリー先生に愚痴を聞いて欲しかっただけだったんです。

勇者ってすげぇ辛い仕事です。

人に理不尽な暴力を振るう事で評価されてお給料をもらうなんて俺には辛い。

勘違いしないでほしいんですが暴力を振るうのは辛いってアピールして

俺は善人ですよ。ってアピールしてるわけではないんです。

『可愛くてキュートな物には目がない私って超可愛い。』って

暗にアピールをするゲスでしたたかな女の心理と俺の心理は

決して同じじゃない!違うものなんです。それはわかってください。」

「人間が努力や友情では外敵に勝利できなかったから勇者が生まれたの。」

「ああ。たしか。勇者ってそういうものでしたね。でも勇者は職業だから

この世界のどこかには神殿の形をした職業安定所が存在していて

その神殿では神に祈って転職をさせてくれる職員さんが

随時常駐していたりすると俺は信じていつか暇なときにでも探してみます。」

「何?そんな職安があるの?それってどこかの都市伝説なのかな~。

でも、神に転職を申し出るっていうのは

勇者職の理屈には当てはまっているかもね~。」

「転職に向けて魔法職のスキルを頑張ってあげていきたいです。」

「うん。魔法学園に入学したら頑張りなさいね~。

では、本題の前の話はここまでにして本題!」

「はい。俺の戦闘の問題点ですよね。

先ほどの戦闘でどんな問題点がありましたか?」

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