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五百文字の小説

がるるクラブ

作者: 銭屋龍一

 今夜は久々に、がるるクラブに行った。

 まずは定番のテニスから。くじ引きスーパーボックスに手を突っ込み、セッティングナンバー7を引いて、一番コートに。お相手はとってもかわいいアイチちゃん。よろしくね。

んで、前面トスからフラットサーブ、べしっちゃいました。

 体重も乗って完璧やとほくそえんでいたら、何? 今横を通過したのは。なんか黄色かったよ。レモンじゃないよね。梶井基次郎はいねぇし。ん? 

 すげぇリターンで、エースを喰らっちゃうスタート。

 んで、もうテニスの話は終わりな。だってプロでもねぇし、見ててもつまんないしな。


 しっかり汗をかいたんだけど、さらにサウナに。

 ぐわぁー。こいつは気持ちええぞぉ。なんせお外は寒々ですからねぇ。体の芯から暖まるって超キモチぇー。たるみ加減の腹回りもしまった感じ。うんうん。うっしっ。しっかり汗をだしたから、次はあれだよね。


 ひねりなし。ビールグラス片手に、Tボーンシカゴステーキに齧りつく。うんまぁ。最高やね。

 このビーフ、元がいいからだろうけど、普通なら敬遠気味の油もまたうまい。

 ごちやした。


 スカイサロンで、って約束していたから、と言っても、99%バカ話モードやから、本気にするやつはいないと思うけど、ほのかな期待を込めてエレベータへ。

 キター。

 いました。アイチちゃん。ううむ。テニスウェア姿もよかったけど、この風呂上り加減の髪に、淡いグリーンのワンピって、むっちゃかわいいやないの。

 夜空を見上げながらジントニックで乾杯。


 なんて、クラブに行けるわけねぇだろがよ。

 あしたのたばこ銭にも困ってるっちゅうの。


 あん? 

 おうよ。妄想だわさ。

 がはは。


 また会おうな。

 あばよ。

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