湾岸都市シラネバ
クイーンアント討伐後にもう一つ小部屋があるのを気がついた。
「食料庫かな?」
中には大量の蜜で溢れていた。少量を指に乗せ匂いを嗅ぐと甘い香りが鼻をくすぐる。舐めてみる
「美味ーい。」
口いっぱいに広がる上質な甘さに嫌みにならないくらいの後味。
皆に勧めてたべてもらう。
「美味しいです。持って帰りましょう、ご主人様。」
珍しくリリーが興奮してる。
カナとサナもウットリしてる。
ユイは顔が綻ぶのをガマンしているが尻尾が揺れていた。
ルルカはその圧倒的存在感がある物を揺らし喜んでいた。
全員で全てを回収して家紋の能力で解放された家族用アイテムボックスにしまっていく。
そしてその場にいる女子全員からアントを発見したらアント狩りを必ずする事を約束させられた。
女子の甘い物好きはもの凄いな。当然、反対するほど愚かな行為をするはずなく快諾した。
外に出て待機組と合流し女子達はアイテムボックスから蜜を取り出しエバとミカゲにあげる事を口実にみんなで味わっていた。
当然指摘するほど愚かな行為をするはずなく今回も余裕でスルーをした。
2人共に喜んでいたのでヨシとしよう。
しばらく周囲を探したが残念?ながら他にアリの巣は無かった。
再度ダンジョンクリアに向けて走りだす。
相変わらずのサーチ&デストロイで会うモンスターは切り、会えないと走るを繰り返しそうして最下層に来た。
ここのボスはギガントビートル、大きなカブトムシだ。
体は硬く、力は強い。
速さはないが体力も多い。
しかし魔法には若干弱い。
討伐されたのも持久戦の上でやられている。
ただ今回の相手は俺達、絆の虹鎖だ。
全員が魔法を使える上に通常パーティーみたいに魔法使いが動かずに固定砲台みたいになってなく全員が魔闘術で素早く動き、魔法を使ったら離脱する戦法でただ的になっていただけだ。
大した抵抗も出来ないまま、魔石とドロップ品を残し光となって消えていった。その後には銅製の宝箱だ。
「出ました。宝箱、今回は誰が一緒に開けるよ?」皆を見渡すと「妾が開けたいのう。」ミカゲが手を挙げた。
「じゃあ、開けるよ」ミカゲと蓋を開ける。
中には1本の縄?ここでは分からないので持ち帰り鑑定して貰おう。
そしてダンジョンクリアの報酬だ。
全員が暑さ耐性のスキルを授かった。
光の魔法陣が現れたので乗り地上に転送で帰ってこれた。
そして中級ダンジョンをクリアした足で東部第2都市の湾岸都市シラネバに到着した。
本拠地にしているシレバシールのギルドとの確執がありこの都市のギルド長とは犬猿の仲だというのをユイが調べてくれた。
それにこの町のギルドは評判も良いらしい。
ここで今回の換金を行う事にした。
ギルドの扉から中に入ると非常に活気があり、冒険者の質も高く感じる。
冒険者は全部がそうだとはいえないがランクが高い冒険者の方が礼儀正しくしっかりとした者が多い。
それだけ貴族や王族などと接する機会が多いからだ。
この都市は近くに中級ダンジョン(今回クリアした所とは別)があるからランクが高い冒険者も集まるけどそれだけではないようだ。
「いらっしゃいませ。」一斉に妙齢の女性が笑顔でお辞儀をしていた。確かにピークと言われる時間帯ではないが書類仕事をしていた人までこちらに挨拶をしていた。
これには商会責任者のハビルが「ほう。」と関心していた。
日本では見られる事だがここ異世界では珍しいどいうか始めてだな。
期待出来そうだと思い「こちらへどうぞ」と呼ばれたカウンターに向かう。
クライスとミカゲが付いてくれ他のメンバーにはギルド併設された食堂で待っていてもらった。
「換金と鑑定をお願いしたい。」と言いこんかいの魔石とドロップ品を出す。
一瞬ギョっとした表情をしたがすぐに
「おめでとうございます」と一礼して
「こちらは草原ダンジョンをクリアされたという事で宜しいでしょうか?」ニコリと言う
「はい。そうです。お願いします。」
「分かりました。皆さんのギルドカードをお預かりします。少しお時間がかかりますのでお呼びするまで近くでお待ちください。」
「今回の金額はこちらになります。」お金を渡され、
「こちらの縄の鑑定結果は頑強の縄と呼ばれてます。力アップ、体力回復効果があり馬車馬に使われる事が多いアイテムです。商人など欲しがる人が多いですよ。売られますか?」なるほど、馬に使うなら有効なアイテムだな。
「いえ。持ち帰ります。」
皆と合流するために食堂へ向かう。




