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ダンジョンの宝箱に幸せが入ってるのか確かめたい  作者: ルナリン


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ハビル 私の願い

ハビル43才、若い頃からガムシャラに働いた。それこそ寝る暇が無いほどあっちこっちに出向いては頭を下げ貴族に媚びへつらえ役人や騎士等とかは袖の下で黙らせたり便宜を図って貰ったりもした。おかげさまで帝都でも指折りの商会になり若い嫁を貰いこれからだと言う時に転げ落ちた。商会で私の右腕として苦楽を供にした部下に裏切られ全てを失った。恐らくは妻も共謀してたんだろう。そして奴隷に落とされてしまった。嘆くしか無かった。裏切った彼らにとって私はその程度しか価値が無かったのだから。


裏オークションで出品される事になり絶望が私の心を支配する。私も商会を運営してたから何度かこの裏オークションに参加したこともある。そして奴隷達の行き着く先は……


黒髪、黒目の少年。この少年が私の仕える主人になる。何が狙いだ?と考えたが分からない。少年は「どうしたい?」と聞いてきた。「どうしたいとは何がでしょうか?」と答えた。「復讐さ。」少年は真っ直ぐに目を見ながら言ってきた。「出来ればしたい。後悔させてやりたい。」私は本当は復讐したかったんだとこの時に始めて気が付いた。「俺達は家族だ、当然ハビルの復讐も手伝うぞ。」有難い申し出だが「前にも言いましたが自分で言うのもなんですが大商会相手ですよ?」やはり勝ち目が見えない。「当然勝てるさ。寧ろ負ける要素が見つからない。」黒髪の少年が言い切る。私は唖然としながら「なぜ?どのように?」と疑問を抱く。「その前にハビルはどのような勝ち方がいい?」勝ち方?ただ勝つではなく結果を選べるって事か。「わかりません。」と「じゃあ、物理的に倒すと経済的に倒すはどっちがいい?」もちろん「経済的です。」「なら新しく俺達家族の商会を作ろう。それを運営するのはハビルだぞ。裏切りで商会は無くなったかもしれないが今度は俺たちが支えるさ。」と言うが「ありがたいですが商会規模が違いますよ。」「ハビルは商会の規模で優劣が決まると思ってるの?」「いいえ、ですが大きな店が有利では?」「有利ではあるが絶対ではないよ。」やはり不安が残る。「まあ、やってみれば分かるよ。」と商会の手続きをして早速なにを扱うのかご主人様に伺ってみた。話しを聞いて「なるほど。負ける要素が見つからないか。確かに。」皆はご主人様から話しを聞いてたらしく乗り気であった。

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