パーティーVS大多数
3階層に慣れてきた。今回も二手に分かれて探索だ。今回のメンバーはタンクのクライス、槍のエバ、斥候のユイ、剣士のサナ、弓のリリー、魔法使いの俺だ。バランスの取れた布陣だ。俺の転職で一時的に戦力が少し落ちていた。焦らず確実にグリーンウルフを仕留めていく。3階層中盤に差し掛かった所に突然の地響きがあった。俺達は慎重になりユイだけでなく全員で警戒態勢になる。ダンジョンで今までと違うは異常が発生してる可能性が高いからだ。全員から緊張感が伝わる。突然、3階層全体に遠吠えが響き渡る。それも1回や2回などではなく複数回が間髪入れずに恐らく冒険者がグリーンウルフに囲まれた可能性が高い。そして遠吠えが聞こえてきたのは俺達より後ろつまりは降りる階段の方向だ。どちらにせよ階段を塞がれてしまっては帰れないので冒険者の救出と階段の確保をしなければならず引き返した。
現場に到着した。見渡す限りのグリーンウルフ達、壁際に追い込まれた冒険者達その中の数名が血を流して倒れて周りを庇い何とか戦線を維持していた。中級レベルの冒険者達だったが数が増えすぎてグリーンウルフを捌く事が出来ていなかった。ダメージを与える度にどんどん呼ばれて身動きが出来ないようだ。数が多すぎて冒険者達に救出にいけないのでまずはグリーンウルフを減らす事にした。「助けにはいる。もう少し耐えていろ。」冒険者達から「分かった、頼む。」返事が来た。
「よし。皆やるよ。久々のピンチだ、冒険者達を死なせないのとグリーンウルフの殲滅が今回のミッションだぞ。先に冒険者達の元に行くのを優先する。増やさないように一撃で決めろよ。陣形は『槍の2番』右がリリー左は俺だ。突っ込め。」『陣形槍』とは縦1列に全員が並び突破する事を優先する陣形だ。その2番は縦列に並ぶが斥候のユイをフリーにして撹乱をする陣形槍の亜種だ。いくつかの陣形の練習もしておりメンバー内で決めていた。素早く陣形を組みクライスを先頭にグリーンウルフ達に突っ込んだ。正面はクライスのシールドバッシュからエバとサナが隙からの突き、右から来る敵はリリーの弓と精霊魔法、左は俺の剣と魔法で抑えた。ユイは縦横無尽に走り抜けてグリーンウルフを切り裂く。冒険者達の元にたどり着く。この冒険者達は「大丈夫か?っていつも話しかけてくる奴じゃん。」ウチの女性陣にいつも話しかけてくる冒険者達だった。




