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虚晶の賢者――異世界魔法を科学する  作者: kujo_saku
第六章【見えざる刻限】
91/126

幕間【異郷人」

本日は22時も公開!

新章【契りと誓いの帝都】スタートします!

 異郷人。

 この言葉は今や特別な響きを持たない。都市の広場を歩けば、商人や職人、学徒の中に異郷人の姿を見かけるのは日常であり、誰も驚かない。


 だが古き史料を紐解けば、そこに記された現実はまるで別物であった。



---


 帝国歴三世紀から四世紀初頭にかけて、各地に突如現れる異郷人の記録は散見される。


 しかし、その後を追えばすべてが短期間で途絶する。飢餓、奴隷化、行方不明。


 まともに五年以上生きた異郷人の記録は、ただの一例も残されていない。


 史家たちは理由を並べ立てた。魔力を持たぬがゆえの無力。差別。庇護を得られぬ生活。

 いずれにせよ、当時の世界にとって異郷人とは「短命の存在」であり、それ以上でも以下でもなかった。



---


 だからこそ後世の我々から見れば、驚きを禁じ得ない。


 ――なぜ彼らが当たり前に市井に暮らしているのか。


 ――いつ、どのようにして立場が変わったのか。


 今この時代には、その答えはもはや朧げである。

 多くの功績は名を失い、人々は「気づけばそうなっていた」としか語れない。



---


 ただ一つ確かなのは、過去には長く続いた空白が存在したということ。


 その空白の中に、歴史を変える一人の異郷人がいた。

 ――そんなことを、当時の誰が想像できただろうか。



---


『黎明記録』

編纂:王立史学院 フロイデン・カッセル


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