第終夜
「はい!。どういう事で……あの、伝説的ホラー番組……『呪われた映像特集! 心霊映像大除霊・フィアーテープ』の放送出来なかった廃墟へと来てます」
「イェーイ……と、テンション上げたけど……大丈夫?」
「許可取りはしてるし、大丈夫!。それに……あの伝説的番組の撮影現場!
大丈夫!」
「えぇ……」
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中へと入った。荒らされてるけど、少なくとも歩けない程では無い。外見は本当に何処にでもある一軒家
ギシギシと床の音が鳴り、本当に何年も使われてない感じだった
「ねぇ……此処で良い?」
カメラの設置をしてる時に聞いてくる。私は確認して
「うん。そこが一番重要な場所だから」
風呂場……殺人事件が起きたとされる現場で、今も残る生臭さが鼻に触る
さっさと他の部屋も設置して待機する為の車へと戻った。カメラを確認しつつ、朝まで寝る事にした。流石に夜の探索は危険と言われての判断だった
これが後の最善と判断出来たと……
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アラームの音で目が覚める。目を擦ると連れが居なくなっていた。背伸びをして車から出て家の中……
ただ雰囲気が異常で血なまぐさい臭いもしてきてその場所へと向かう
やがて……2階の寝室へと扉を開けると目を見開いて慌てて駆け寄る
連れが内蔵を全部出して死んでいたから。警察と救急車を呼んで事情聴取
数十時間と話をして解放。押収されたカメラで無実となるが、これが本物と信じたくなかったのか自殺と断定された
私は……彼女が彼女では無い感じで気が気じゃなかった。あの時までは様子は普通だったのに……何故か……
分からない……
ただ、この録画は手元に置きたくなかった……ただ、好都合な事に警察の押収品として保管される事に……
手元には戻る事は無かった
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お墓の前で手を合わせる。あの時の連れが連れだと思えなかったのは……あの家の中で数年経ったかのような姿で……
まるで当時の姿として普通に過ごしていた感じだった。ただ……彼女は死んだ。なのに……私の後ろにその姿のままずっと……ずっと……
立っていた。そうずっと……私を迎えるかのように……




