第三十四章74 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達4】74/【物語の締めくくり】08
【芳一/リア】と【ティシェル姫】は隣り合って座り、2、3時間ほど黙って見つめ合った。
語り合わなくても目を見ればわかる。
2人の間には黙っていても何億、何兆、何京という言葉がかわされているのと同じだ。
【芳一】はこういう事が出来る様な柄ではない。
あくまでも【リア】としてだから出来る事だった。
次に、【ティシェル姫】は一瞬にしてたくさんの料理を出した。
【手料理】である。
万能の世界のプリンセスだから、調理時間を短縮して作る事が出来、人間の感覚からすると味気ない感じがするが、間違い無く、手料理である。
【ティシェル姫】は、
『前世ではよく作ったわね。
どうぞ。
懐かしい味だと思うけど』
と言った。
【芳一/リア】は、
「・・・いただきます」
と言って食べ出した。
【ティシェル姫】は豪快に食べている【芳一/リア】を見ながら、
『美味しい?』
と聞いた。
【芳一/リア】は、
「んぐんぐんぐ。
聞くまでもない。
んぐんぐんぐ。
旨い、旨い、旨い。
んぐんぐんぐ。
旨い、旨い、旨い」
と繰り返した。
【ティシェル姫】は、
『そう?
嬉しい』
と言った。
【ティシェル姫】と【リア】の居た世界では満腹という感覚はない。
食べようと思ったら大食いファイターも真っ青なくらい食べる事が可能である。
【芳一/リア】はキロ換算で、120キロの手料理を食べたのだった。
【ティシェル姫】は何でも食べてくれる【リア】の事が好きだった。
だから、この夜はずっと食べていたのを見ていた。




