第三十四章70 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達4】70/【物語の締めくくり】04
だから、【芳一】は世界を閉じなければならないと思ったのだ。
いくら、【真の強者】達が人格者と言える存在であろうとも、存在しているだけで、他者を死滅させる場合もあるのだ。
例えば、人間の生きている世界がコップの中だけだとすると、そこに象の足を入れたら中に入っているものは全て潰れてしまう。
そんな様な状況なのだ。
だから世界が広がりきる前に、世界を閉じる。
誰にも理解されなくても、それがわかる者は決断しなくてはならない。
だから、その役割を【芳一】が買って出たのである。
見える以上、やるしかない。
例え誰にも理解されなくても。
全てを丸く収める事は出来ない。
ライフワーク作品、【フィクション・レジェンド1/フィクション・レジェンド】のラスボスの第7本体、【クスンタティーア・テレメ・デ】を思いついた時から、【テレメ・デ】の勢力、【よそもの】を思いついた時から、このまま行けばヤバイという事は解っていた。
【よそもの】とは顕現したら【アウト】、全てが滅びるとされる存在の事を指す。
最も有名とされるのは第6本体、【クスンタティーア・レアク・デ】の勢力である紡いだ言葉が現実化する力を持つ、【話祖】だが、もっともヤバイのは【クスンタティーア・テレメ・デ】の【よそもの】である。
それを思いついた者だから、それが何を意味するか?
それを明確に想像する事が出来るのだ。
最善手とするのが、世界を閉じると言う事。
【芳一】はそう、解釈したのだった。
だから、親しい存在との永遠の別れにつながろうとも【芳一】は決断する。
それがベストだと思うから。
誰かに憎まれようとも、彼は意見を覆さない。
それが正しいと信じているからである。
ただ、誰にも話さないと言う事は無かった。
【芳一】は自分の妻?となってくれた24組や近しい仲間達にはその事実を伝えていた。
それで議論になった事もあったが最後にはみんな、認めたくなくても納得だけはしてくれた。
仲間と別れる事になり泣き叫ぶ者も居た。
でも、やらなくちゃならない。
そう結論づけて、今がある。
今日の日付は、2028年6月24日。
【芳一】が【真の強者】達に拉致されて帰ってきた翌日である。
運命の日である6月27日まで、後、今日も入れて4日。
残された時間で、【芳一】がどう過ごすのか?
それを少し追ってみよう。




