第三十四章24 【アンサー・クリエイト/さよなら真の強者(きょうしゃ)達4】24/【後半ラブエピソード?10】02
「はぁはぁはぁ・・・
だ、誰か・・・
助けて・・・」
少年は誰かに追われている。
まだ幼い。
少年の名前は、【芳一/太助】と言う。
若くして、大財閥の遺産を相続する権利を得た少年だった。
他の親族から命を狙われ、信じられる者など誰も居ない。
そんな孤独な7歳の子供だった。
そんな彼はトボトボと、町を歩いていた。
そんな彼に声を掛ける者は居なかった。
ある女の子が現れるまでは。
女の子は、
『どしたの、僕ぅ?
服、ボロボロじゃない。
虐められたの?
お姉さんが相談に乗るわよ』
と言った。
女の子の名前は、【ウェアリス・マクスオヴァー/遊步】14歳。
誰かを守るためのボディーガードとしての変身能力を得た、【美少女戦士】であった。
そして彼女は幼い男に好意を寄せるいわゆるショタコンというやつだった。
小さな美形男児がボロボロになっている。
彼女にとってそれだけで声をかけるには十分過ぎる理由だった。
【芳一/太助】は【ウェアリス(・マクスオヴァー)/遊步】が安心出来る人物だと確信するとそのまま、気を失った。
しばらくして目を覚ますと、
『あ、目を覚ました。
君、大丈夫?
警察に連れて行こうと思ったけど、君、近くにあるのに警察に行かなかったのは訳があるのかと思って、君に事情を聞いてからにしようと思って。
何があったのか?
話せる範囲でかまわないから、お姉さんに話して貰えないかな?
その話を聞いてからお姉さん、君をどこに連れて行くか判断するから』
と言った。
【ウェアリス/遊步】はヒーローをやっているため、警察も100%は信じる事は出来ない事も知っている。
もちろん、真面目に働いている刑事や警察官は多い。
だが、組織というものは大きくなるとそこに損得勘定が生まれ、良からぬ事を考える者も居る。
だから、迷子の子供が居たらすぐに警察という訳ではなく、事情を聞いてからと彼女は決めていた。




