私を好きにさせたいこの男は、いつも私の先回りをしてそこに居る!
・・・ある日、突然! 見知らぬ男に私は告白される!
『“以前から俺は、キミの事が好きだった! 俺と付き合ってほしい!”』
『・・・・・・』
『まあいい! いつかキミに俺の事が好きになるようにしてみせるから!』
『・・・・・・』
その男はそう言って、私の目の前に現れる事はなかった、この時までは......。
そのうち、私が友達と飲み会に参加したら? この男がそこに居たわ!
最初は、偶然だと思っていたのだけど、、、?
そこから、何処に行ってもこの男が先に居るのよ!
なんでこの男が居るのか? 私にも分からない!
でもこの男が私を見つけると、必ず近づいて来てこういうの!
『“いつになったらキミは俺と付き合ってくれるんだい?”』
正直! 途中から気持ち悪くなってきて、まさかだけど、、、?
盗聴されているのかと思い、部屋中! 盗聴器がないか探し回ったわ!
携帯も乗っ取られていないか調べたりもしたし!
でもどれも違った、じゃあ! なんで私の居る場所がこの男に分かるの?
それも私の行く場所行く場所、先回りされているみたいで、、、。
なんだか? この時の私は、”この男が妙に怖かった!”
いつか私は、この男の事を好きならないといけなくなると思ったからだ。
”心理戦で私は完全にこの男に勝てる気がしない!”
自分の意思なんて関係なく、知らず知らずのうちに”私の心を小さな籠に閉じ
込められるようなそんな気がしていたの。”
この男は、サイコパスのように相手を支配力する強い力を感じたわ!
だから私はこの男には近づきたいくないのに、、、。
この男は、そんな私の心を知ってか? じわじわと私との距離を縮めて
きていたの!
”それが怖いのよ!”
私はまだ誰のモノにもなりたくない!
なんで私なのよ! 女性なら他にもいるじゃない?
もう私に近づいて来ないで!
・・・そんな私の想いを嘲笑うように、この男はいつも私の行く場所に
先に居たわ。
もうどうしたらいいの?
『“また、会えたね!”』
『・・・なんで私なの? 女性なら他にも居るでしょ!』
『”俺はキミがいい!”』
『な、なんでよ、なんで私なの!』
『いずれ分かるよ。』
だんだん私は何処に行ってもこの男が居ると思うと、、、?
家から一歩も出れなくなってしまった。
この男に会うのが怖いの!
何もかも私の心を見透かされてるんじゃないかと思うとこの男が怖い。
もう私を解放してよ!
・・・そのうち、私は部屋の窓から外を見ていると?
この男が遠くから私を見ている事に気が付いたわ。
まさか? 私の家まで、どこで探してきたの?
もう完全に逃げられないじゃない!
私は8年務めた会社も辞めて、部屋に籠る様になると?
日に日に精神的におかしくなってきて、”私は恐怖心で頭の中まであの男に
支配されている気がしていた。”
それに、夢にまであの男が毎日、出てくるようになったわ。
私を捕まえに、いつもこの男が私を見張っている!
私が逃げても逃げても、私が行く所にはこの男が既に居て。
私はこの男から完全に逃げられない!
【ピーポーン】
『・・・・・・』
あの男だ?
『“居るのは分かってる、早く出てきてくれないか?”』
『・・・・・・』
『俺と付き合ってくれたら、もうこんな事はしないよ。』
『・・・もうやめて!』
『また来る。』
『・・・・・・』
私は完全に”あの男に心も頭も支配されていた!”
もう限界!
耐えられない!
私は一体どうしたらいいの?
そのうち、私の心は壊れていって、とうとう頭もおかしくなった。
そんな私を心配してくれた母親が、私を精神病院に入院するように
すすめてくれたわ。
そこでも、あの男がいつも私を何処かで監視しているような気がして。
『もう大丈夫ですよ、ここで少し心を療養しましょう。』
『・・・・・・』
『貴女は、必ず治ります。』
『・・・あぁ、はい、』
『ゆっくり時間をかけて治していきましょう!』
『・・・あぁ、はい、』
私の心は、”精神病院に入院してもまだあの男に支配されていた!”
いつも何処かで見張られている気がするの。
怖くて怖くて、部屋から一歩も出られない!
私は結局! この男から解放される事はないのか?
この精神病院を退院したら? またあの男が私を監視するわ。
そんな事を考えていたら? ここからもう出たくないとまで思うように......。
・・・もし、戻れるなら?
あの男に出会わなかった時間まで巻き戻してほしいの!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。