再び昇れ 太陽よ
ナラカ・コーラルの完全破壊による攻略成功。
魔法少女ソルグランドの喪失と新たな魔法少女ヒノカミヒメの出現。
そしてヒノカミヒメから提案された魔物側勢力、すなわちエゼキド監査軍の本拠地襲撃と首魁アンテンラの撃破作戦。
どれひとつとっても地球を賑わすニュースになるというのに、一日の内にこれらすべて報告されたのだから、報告を受け取る側は情報を処理するのに多大な苦労を要した。
その中でもワイルドハント司令ケセリア・バルクラフトはソルグランドの喪失を最も強く受け止め、惜しみ、なによりも悲しんでいた。
戦闘宙域の調査を無人機械に引継ぎ、戦闘に参加した全人員が惑星ナザンに帰還している。
ソルグランドの代わりにヒノカミヒメを加えたワイルドハントの面々は、地球のロイロ島に居るバルクラフトを始め、ワイルドハント司令部と惑星間通信で情報の共有を行っていた。
人類側もごく一部にしか知らされていない情報を伝えられて、沈痛な面持ちのままバルクラフトは画面の向こう側に居る夜羽音とヒノカミヒメに話しかけた。
『ヒノカミヒメ、あなたがソルグランドの後任としてワイルドハントへの在籍を希望する。これは間違いではありませんか?』
「はい、間違いありません。ソルグランド様はワイルドハントの皆様をことのほか、気に掛けておいででした。コクウ様と共に戦場を駆け巡っておられたソルグランド様にとって、初めて複数の人々の関わる部隊となったワイルドハントは、思い入れが深かったと存じておりますゆえ」
基地内の通信室にはヒノカミヒメ、夜羽音、ソルブレイズ、ザンアキュート、アワバリィプール、更にディザスター、フォビドゥン、スタッバー、シェイプレスの姿がある。
今後の自分達の部隊の扱いについて、なによりソルグランドの代役を希望するヒノカミヒメについて、注目の集まっている様子だ。
もっと言えば人類側にとってヒノカミヒメの今後について、注目していない勢力はいないだろう。なにしろソルグランドの上位互換と考えてよい存在なのだ。
ソルグランドが相討ちに持ち込めなかったボイドリアを圧倒した事実は、ヒノカミヒメが新たな地球最強の魔法少女であることを意味している。注目を集めないわけがない。
『あなたの希望は確かに承りました。コクウさん、ヤオヨロズとしても彼女と意見は一致していると捉えて問題ありませんか?』
「はい。ヒノカミヒメの意見に異を唱えはしません。それにソルグランドさんもワイルドハントの存続を希望されたでしょう。人類の皆さんにそれを強制はしませんが、可能であれば叶えていただきたいとバルクラフト司令からお伝えいただければ幸いです」
『分かりました。ワイルドハントの存続までは確約できませんが、ヒノカミヒメとヤオヨロズの意思は確かに伝えるとお約束します。……ソルグランドが居なくなっただけでも、途方もない事態ですが、これまで魔物としか分からなかった相手の本拠地に殴り込みとは、またとてつもない情報をもたらしたものです。ザンアキュート、あなたはこのままワイルドハントに籍を残しますか? 離籍だけでなく魔法少女を引退しても止めはしません』
本来なら個別に呼び出した上でザンアキュートに声をかけるべき内容だったかもしれないが、それでもこのタイミングでバルクラフトがザンアキュートに話しかけたのは、やはり部隊の今後に関わるのと、彼女の様子が尋常でないのをソルブレイズ達が気にしているからだ。
ザンアキュートはワールドランカーの実力者であり、多数を一方的に斬り伏せられる強力な固有魔法を持ち、本人の戦闘センスと冷徹な判断を下せる精神力を高く評価されている。
彼女が戦場から離れれば大きな損失なのは間違いないが、大人もマジカルドールとして戦えるようになった今、少女達が戦場からの離脱を望めば、そうするべきだと世界中の大人達が考えている。
ザンアキュートは俯いていた顔を上げ、それに合わせて長い黒髪が左右に分かれて彼女の肩に流れていった。黒髪に隠されていた彼女の表情は喜怒哀楽の抜けきったものだった。
これとくらべれば木彫りの面の方がまだぬくもりを感じられると、誰もが思うほどに熱がない。だが、それでも彼女の魂はまだ冷え切ってはいなかった。むしろ時間が経つごとに一つの目的の為に新たな熱を生み続けている。
「私は、まだ、魔法少女を止めはしません。ワイルドハントも存続するのなら離籍するつもりはありません。私は、ソルグランド様に救っていただいた恩を返しきれていない。この命と魂を救われた瞬間を今でも鮮やかに憶えているのです。
だから今度こそ魔物共をエゼキドなる宇宙のどこの馬の骨とも分からない連中と、あのボイドリアとかいう新たな魔物少女をこの手で斬り伏せるまで、戦いの場から離れる選択肢はあり得ません」
復讐、怒り、かたき討ち、憎しみ……これらの言葉が居合わせた者達の脳裏に浮かび上がり、それを諫める言葉を誰も口にしなかった。
ザンアキュートの決意があまりにも固く、なによりソルブレイズとアワバリィプールは彼女達自身、まだ動揺していて、魔物少女達はそんな心の機微に理解も興味もなかったから。
『あなたの意思は分かりました。一つだけ、魔物達との戦いにあなた達の力を借りなければならない私に言う資格はないでしょうけれど、魔物との戦いが終わった後の方が、人生は長い。あなた達の世代はきっとそうなるわ』
なによりバルクラフトを含め、地球人類は全員が魔物に対する復讐者と言っても過言ではない。誰もがザンアキュートの気持ちが分かるのだ。
ザンアキュートの決意と覚悟、それに対するバルクラフトの答えを聞き届け、ヒノカミヒメもまた女神として人の子らを守らなければならない、勝利しなければならないと、自分の存在意義を強く意識していた。
(なんとしてもアンテンラを討ち、エゼキドを滅ぼさなければならない。私がソルグランド様に代わり、人類と妖精に勝利を、そして平和を享受できる未来を齎さなければ、私があの方に教わったことの価値と意味がなくなってしまう)
人間も女神もどこか危ういものを抱えたまま、魔物との最終決戦の時はゆっくりとだが確実に近づきつつあった。
*
声が、する。遠くから俺を呼んでいる。おれ、俺? 俺の名前は、俺は誰だったか?
──人の子よ、これまでの献身、大義である。戻るがよい。汝はいまだ根の国の住人ではない。
厳かで神々しい声に導かれて、俺は、たぶん、それまで進んで来た道とは逆の方を向いて進み始めた……気がする。
俺が行くべきなのはあっちなのか? 分からない、分からないが、あの声に従うのは間違いじゃないと、そう思えた。
そしてどれだけ歩いただろうか。何の前触れもなく目の前が開けて、眩しい光と共に俺は自分が誰かを思い出した。
意識が覚醒する前、最後に見たのは白い霧に包まれた坂道、耳にしたのは懐かしい犬の鳴き声、それと甘い桃の香りだった。
「……あ、あ? どこ、だ」
貼りついたように動かない喉を動かして、かすれた声が零れ出て、空気の中に溶けて消える。俺は柔らかなベッドの上で横になっているようだった。体は関節がすべて錆びついたように軋んで、身じろぎするのも一苦労。
清潔感に満たされた空間、俺の腕と点滴を繋ぐチューブ、かすかな消毒液の臭い、そしてベッドに寝かされている。
しばらくはベッドから降りるのも一苦労だな、と現状を把握して諦めと共に脱力して、ベッドに体を委ねる。そうしていると廊下の方が騒がしくなり、慌てた様子の看護師が病室に入ってきた。
「病院は走っちゃ、駄目だろ……」
それだけ言うのも一苦労だ。まったく何がどうしてこんなことになっちまったんだ、俺は?
それから看護師と後から呼ばれてやってきた医者が言うには、俺は孫娘と一緒に居るところを魔物に襲われてしまい、そのまま生き埋めになっていたところを救出されたものの、意識不明の昏睡状態のまま何カ月も寝たきりだったらしい。
この身体のがたつきはそれが原因か。何カ月も寝たきりだったのなら、それも納得だわな。
意識が戻らなかったこと以外、問題はなかったらしく、リハビリが終わればすぐにでも帰宅できるらしい。ありがたいね。
「ところで先生、俺はともかく孫娘の、燦は無事だったんですか?」
ベッドに背中を預けたまま、俺はもっとも気がかりなことを尋ねた。孫娘の燦は魔法少女となり、何度も魔物を相手に戦ってきたベテランだと知ってはいたが、心配なものは心配なんだ。何十年も魔物の相手を子供に押し付けてばっかりだしよ。
「真上大我さん、お孫さんは無事ですよ、安心してください。むしろあなたを守れなかったと、随分と自分を責めていたと伺っています。優しいお孫さんですね」
「ああ、そりゃあ、あの子に悪いことをした。俺が不甲斐ないばかりにずいぶんと自分を責めただろう」
「真上さんの意識が戻ったと知れば喜ばれますよ。ご家族にも連絡していますから、直に来られるでしょう。真上さんはまずは身体を労わってください」
「喋るのも、一苦労、ですからね。そうします」
ああ、燦は無事か。よかった。それに他の家族も変わりはないらしい。はあ、これっぽっちの会話だけでも随分と疲れた。こりゃあ、体力がすっからかんになっちまってるな。元通りの体力を取り戻すまでに、随分とリハビリに時間を費やさないだなあ。
それからの日々は医者に勧められるがまま、身体にこびりついた錆びを落とす時間が続いた。燦はというとどうやら魔法少女としての仕事が忙しいらしく、なんでも地球とは別の星に行っているらしい。
「俺が寝こけている間に、魔物に攻め滅ぼされた別の星が見つかって? そこの生き残りの住人と接触して、協力関係に? それに大人でも使えるマジカルドールか。それに正体不明の魔法少女ソルグランドか。世界が一変してるじゃねえのよ」
どうにか松葉杖ありなら一人で病院内を出歩けるようになった俺は、冷たい冬風の吹く中庭でベンチに腰かけて、タブレット端末を操作して寝ている間に起きた世界の変化を確かめていた。
これまで攻めてくるのを守るだけだった人類側が、魔物側に攻め込む番になっているなんて、いや、本当に世情が変わっているな。
それにマジカルドールかあ、これまで子供を戦わせるばかりで忸怩たる思いをしていた大人連中に摂っちゃ、ようやく前線に立てるって喜んだろう。
「それにソルグランドね。すげえな、世界中飛び回って各国の魔法少女を助けていた? 奇特な娘さんだ。ワールドランキングにも載っちゃいないが、ワールドランカー間違いなしって評判も凄いな」
このソルグランドって娘さんは燦と関わりがあんのかね? どこかで助けてもらったか、あるいは助けたこともあったりしてな。それにしても明るいニュースが多いね。これなら魔物相手に本当に勝てるんじゃないか?
今じゃ魔法少女のほとんどが別の惑星に移って、魔物の拠点を攻略したってニュースになっているし、いよいよ魔物の居ない世界への希望が持てるってもんだ。
「燦がこれ以上戦わずに済むのなら、それに越したことはねえ。代われるもんなら俺が代わりに戦ってやりたいが、それも夢物語じゃなくなったしな」
マジカルドールか。世界各国の軍人から選抜されて戦っているらしいから、一般人でしかも爺の俺が燦の代わりをやれるのはいつになるやら。
それにしてもソルグランド、か。なんでかな。なにか気になるというか、引っかかるものがあるんだよな。それに目を覚ます前になにか……」
白い霧に包まれた坂、犬の叫び声、甘い桃の香り……その前にもなにか、誰かに導かれたような……それと俺になんの関係がある? 俺はなにかを忘れているんじゃないか?
ふと顔を上げると電線の上に停まっている一羽のカラスと目が合った気がした。なんとなくそのまま見ているとカラスは一声鳴いて、どこかへ飛び立っていった。
「カラス、カラスぅ? なんだあ、なにか記憶にモヤが懸かっているような、いや、う~む、なんだ? 思い出さないといけないような、忘れたままにしてはいけない何かがある?」
すっきりとしない気分のまま俺は空を仰いだ。意識を失っている間に世界が一変して、まるで浦島太郎みたいな気分だ。その所為で状況の整理が上手く出来ていないだけかもしれない。
それにどうしたって、しばらくはリハビリしなければならないのだ。燦の安否に関わるので、出来れば他所の星に行っているという魔法少女達の事情を知りたいところではあるが、ねだってばかりいても仕方ない。
「とりあえずはよく動いて、よく食べて、よく寝るかあ」
俺の身体は順調に回復してゆき、一般病棟に移されてから退院までも実にスムーズに進んだ。その間、日本に限らず世界のどこそこで魔物が出現して、被害がどれだけでた、というニュースがぱったりと無かったのには、正直、違和感さえあった。
毎日どこかの国に魔物が出現し、大小の被害をもたらしては駆けつけた魔法少女に退治される、ここまでがセットのニュースが日夜、テレビや新聞紙面を飾るのが当たり前だったからだ。
それが当たり前でなくなったのは、ソルグランドが活躍を始めたのがきっかけだったらしい。
一級はおろか特級の魔物さえ単独で撃破する上に、日本国内のみならず地球規模で神出鬼没の彼女は次々と魔物を蹴散らしては魔法少女の負担を減らし、人類と妖精に余裕を持たせた。
一般人に降りてくる情報は少ないが、世界中の魔法少女に強化フォームが実装された事で戦力が底上げされたのもあって、これまで以上に魔物と優位に戦えるようになり、異星での戦いを持って魔物側が戦力を整えているんだろう、程度のことしか推測できない。
「どうなるか分からんが、いよいよ魔物との決戦の予感がするな。確証もないのになんでかねえ、そんな予感がするのは」
病院でのリハビリを終えた俺は、さっそく自宅へと戻された。
自宅とは言っても魔物に壊されたのを、政府からの支援を頼りに再建したので、初めて見る新築になってしまったが。旅行に出かけていた妻と娘夫婦と孫達も帰ってきており、燦以外の家族も全員が無事だった。
まるで魔法少女と魔物、妖精達がいなくなったように、それらの話題が絶えた世界に、俺はどうにも馴染めなかった。魔物を全滅させた先の世界はきっとこうなんだろうが、それにしても俺の抱える違和感はなんなのか。
すっかり痩せ細った手足にも肉が付き、血色もだいぶ良くなってきた。まだまだ元通りとは行かないが、だいぶ健康体に戻ってきた。
残念ながら一般人のマジカルドールへの参加は募集していなかった。こうなると元通りの生活を送るしかないが、これだけ世界の状況が変わったのなら、俺もなにかをしたいんだが、上手くいかないもんだ。
少したそがれた気分で日々を過ごしていると、ふとした時につい魔法少女関連の、特にソルグランド関連のニュースを調べる癖がついていた。
これまでのソルグランドの戦いと彼女に助けられた魔法少女達のインタビュー記事や再現動画などが、無数の雑誌やニュースサイトで取り上げられており、それを見る度に俺は頭の中にあるモヤが少しずつ晴れて行く気がする。
自宅で炬燵に足を突っ込んでノートパソコンで、日課になったニュースを見ていた時だ。不意に俺の口からこんな言葉が零れ出た。
「いや、俺が最初に助けた魔法少女は……俺? ソルグランドじゃなく? いや、なんで、最初に助けた魔法少女がザンアキュートだと知っている?」
ああ、そうか、そうだったか。そうだったな。俺の頭の中のモヤが晴れて、これまで忘れていた記憶がゆっくりと蘇ってくる。なんてことはない。俺こそがソルグランドだったじゃないか。
魔物に恐れて家を壊された時、シロスケに導かれた俺はヒノカミヒメの身体を預けられて、ソルグランドになったんだ。
ナラカ・コーラルで魔物少女のボイドリアと戦って、勝ち目が薄いと判断して、そうだ、苦殺那祇剣で相討ちを狙ったんだ。今のところ、地球とフェアリヘイムが魔物の大群に攻め込まれた、なんてニュースは流れていないから、あの後の戦いは燦達が勝ったんだろう。
俺は炬燵を抜け出して、縁側から庭へ降り立ち、目の前に降り立ってきたカラスと向き合う。病院で目覚めてからしょっちゅうカラスを目にしてきたが、記憶の戻った今となっては心配して俺を見守っていたのだと分かる。
「俺は死んだはずではなかったのですか、夜羽音さん」
俺からの問いに、普通のカラスに変装した夜羽音さんはこう答えた。
「私は一度もあなたが死んだとは口にしておりませんよ、大我さん。あなたは黄泉比良坂に降り立ちこそすれ、坂を下り切って根の国へとは至らなかった。生と死の境にいらしたのです」
「死んだっていうのは俺の勘違いだったわけですか」
おいおい、と俺は身体の力が抜けるような気持ちになるのだった。
「あなたの勘違いを指摘しなかったのは、あなたが既に死んでいると認識している方が女神の肉体を容れ物とするのに、適していたからです。ソルグランドとして活動している時、あなたは魂だけが宿っている状態でした。
そうなると自分をまだ生きていると認識するよりも、すでに死者であると認識している方が神の力を行使するのに適していました。 あなたを誤解させたままでいたのは、我々の不誠実さと都合によるもの。お詫び申し上げます」
おそらく俺が順調すぎる程に回復したのは、俺を誤解させたままだったことへの詫びもあるんだろう。
とはいえ、ソルグランドにならなかったら、あのまま死んでいたんだろうし、命を救われたことになる。それになによりも孫娘や他の魔法少女達の助けになれたのだ。である以上、夜羽音さんを恨む気持ちにはなれない。利用されたがそれ以上の対価を支払われたのだ。
「恨み言を口にするつもりはありません。そもそもそんな考えは出てきませんからね。それよりもボイドリアはどうなりました? 完璧な発動にはなりませんでしたが、苦殺那祇剣を当てた以上、身体の半分くらいは持っていけたと思うんですが……」
「その通りです。半死半生になったボイドリアについてはあなたの後を引き継いだヒノカミヒメが撃破しました。残念ながら意識データを取り逃してしまいましたが、ヒノカミヒメならまた勝つでしょう。もちろん、ソルブレイズを始めとした皆も無事です」
「そうですか、それはよかった。ですが、まだ戦いは終わっていないのでしょう? なら俺があなたに求めることをご存じのはずだ」
「あなたはこのまま平穏な日常に戻ることも出来ます。いえ、既に戻っておられる。それでも望まれるのですか?」
「夜羽音さん、俺はソルグランドになる前から代われるものなら、燦に代わって魔物と戦いたい。そう願っていたんです。世界中の大人達がそうであるように。そしてそれは今も変わりません。夜羽音さん、俺が再びソルグランドになる方法はありますか?」
戦いが終わっていないのなら、俺の願いはただひとつ。再びソルグランドとなって孫娘達を守る盾となる。これだ。
大我は死んだと勘違いしていましたが、夜羽音は作中の通り、大我に死んだとは告げていない筈。見落としてはいないと思うのですが……




