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白熱灯

作者: 支那勿忘草

生乾きの洗濯物に、五時を伝えるチャイム。

人の心のように薄暗い空に響く。

どこかに落ちた雷は、

足元から悲しみを伝えてくる。

目の眩むような明るさと耳から流れる膿も消し飛ばす程の轟音。

心臓の鼓動に呼応して鳴り続けるのがどうも気持ち悪かった。

断続的に降り続ける雨は禍々しいものを洗い流すと同時に同じものを連れてくる。

いつの間にか震える身体にそれを纏いながら、

必死に息をし続けようとする。

斜に構えた建物の中で溢れ出て来る不甲斐なさを塞ぎ込んで座椅子の背を倒す。

どうか早く終わってくれ。

と願うばかりの日曜日の午後。

寝室に漂う不整脈な愛と憎悪。

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