表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
家族のお話  作者: めいこ
4/5

大好きなお兄ちゃんへ(2)

優輝君目線でかきました。

次で終わらせます!

(本当は今回で終わらせたかったのですがまとまらず…申し訳ないです)

私には11歳年下の妹がいる。


彼女が物心つく前から、愛おしくて可愛くて家族の宝物だった妹。



(いつから私は、彼女をうらやましく思っていたのだろう。)



本当は、ままごとでお母さん役をやりたかった。

運動会で女の子用のピンクのポンポンを振りたかった。

お遊戯会では戦う王子様より、フリルのドレスを着たお姫様になりたかった。

彼女が何の気なしに背負う真っ赤なランドセルが、輝いて見えた。




(でも実際の私はどう?)




背が高くてヒゲが濃い、全然可愛くない男。

鏡に映る私は誰…?




周りの人は「頭良いよなー」とか「イケメン」って言ってくれたけど、私が欲しいのはそんなものじゃない。

私にとって、それはおかしい事なの。



実家を出て東京の大学へ進んだのは、私を「男」としか見ていない人から離れたかったから。


研究や勉強は忙しかったけど、休みの日は同じ悩みを持つ人の集まりに出かけ、運営を任せてもらえることになった。


あれこれ聞いてくる親よりも、妹と話している方がガールズトークをしているようで楽しかった。


長期休みには可愛いカフェに出かけたり、雑貨屋さん巡りをしたり。



「私」を出せる集団の中で、

「私」らしく生きるのは幸せな事だった。




でもその幸せを追求してしまうのが、人間の本能であり罪なのでしょう。




社会人になったら、女として人生を歩みたい。




私は私として生きたい。




少しずつ大きくなっていく気持ちは留まることを知らなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ