四日目
どうも。おはようございます。
現在時刻、五時十分です。
天気、超快晴。ええ、台風の影響なんて微塵もありません。本来では、四時に起きて北穂高岳に登る予定でしたが、上高地の小梨平キャンプ場まで下ります。
設営したテントを丸め、レンタル敷板を返却。朝ご飯に某10秒でチャージ出来るゼリーを二パック食べました。荷物を全てメインザックに詰めて、出発の準備が完了です。
友人は「これだけ天気が良いなら北穂に登っても良いんだけどなぁ……」と呟いていました。
すまん、友人。僕の体力が持たん。
ともあれ、最後に涸沢の絶景を目に焼き付けて、僕達は下山しました。
▽
下山って、降りるだけだから楽だよね〜。
……そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。
下山、ツラい!
登山は言わずもがな、だが下山もキツいのだ。昨日の奥穂高岳で分かっていた筈でしたが、改めてそう認識させられました。一歩踏み込むだけで身体、その中でも足に負荷がかかり、僕の軟弱な筋肉が悲鳴を上げました。
そして高山の寒さにやられたのか、はたまた水分不足なのかで、とても頭が痛い。ズン、ズン、と一段下る度に、ズキンッ!ズキンッ!と頭に響くような痛みが襲いました。
涸沢から降りる前に用意しておいた水をかなりの早さで飲んでしまい、その後は残り少ない水で横尾まで耐え抜きました。
横尾で水分を取り、日陰で休んでいるうちに頭痛は治りました。
すまん、友人。心配かけた。
気を取り直して横尾を発ち、サクサクと進んでいく事数十分。今度は別の痛みが僕に試練を与えてきます。
日焼け。
それは一見、大したことないと思うかもしれない(女性の方は否と叫ぶと思うが)。僕はあまり日焼けを気にしないタチなので(決して家の中に籠っているわけではない。……本当だ)、陽に当たる事を避けもせずに行動していました。
その結果、特に長時間露出していた首筋がやられ、ピリピリした痛みが止まらない。タオルでカバーしましたが、擦れる度に激痛が襲いました。
たかが日焼けと思ったあなた!そうでない方もですが、決して油断しないように。想像以上にツラいです、これ。
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木の上に一匹、二匹。……あっ、もう一匹いた。
ささっと木の上を移動し、木の実を食べる。枝の奥のを取ろうとして……落ちた。
僕達が見たのは、猿。テレビとか動物園で見かける普通の猿だ。どうやら群れでいるらしく、立ち止まって観察しているだけでその数はどんどん増えていった。
十匹を超えたくらいで観察をやめ、再出発。引率の方に「猿に目を合わせないように。威嚇なんてしたら襲われるよ」と言われました。
猿は悠然と僕達の前を通り、僕達は目を合わせないように、何も気にしていない風でその場を通り過ぎて行きました。
群れのボスはアイツかな?と予想を立てたりしてみましたが、やはり素人目ではどれがボスかは分かりませんでした。
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明神池。有名な観光地らしい。穂高神社 奥宮の左側に入口があり、大人は三百円の入場料で観光出来る場所です。
手前と奥の二ヶ所に池があり、手前が一之池、奥が二之池と言われています。池とその奥に広がる山の風景が、見事に噛み合って良い風景となっていました。
訪れた際は、是非見て回ってください。
その後、すぐ近くにあるお店で昼食をとりました。古くからある有名なお店らしく、とても賑わっていました。メニューはファミレス程多くはありませんが、どれも美味しそうでとても悩みました。
結果、岩魚の塩焼き定食(千六百円)を頼みました。岩魚は頭から尾まで食べれて、絶妙な塩加減でご飯も進みました。
思い出すだけでお腹が空いてきます。
お味噌汁や漬物も勿論美味しく、また食べに来たいと思えるような昼食でした。
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さて。頭痛、日焼けと痛みを乗り切ってきましたが、最後の最後で奴が来ました。
腹痛、です。
上高地まであと十分もないだろうという所で、ゴロゴロとお腹が鳴り始めました。我慢出来る、そう信じてひたすら進みました。こんな歳でお漏らしなんて笑おうにも笑えませんからね。
上高地に着いた瞬間、荷物を捨ててダッシュ。どうにかセーフで切り抜けました。
トイレでスッキリした後、僕達はテントを設営し、着替えの荷物を持ってお風呂へと向かいました。
念願のお風呂。十二時に開かれて、僕達が向かったのは十二時三十分。一番乗りかと思いましたが、なんと先客がいました。
……お風呂、最っっっ高!
汗を洗い流し、丁度良い温度のお風呂に入ってホッと一息。最高だなぁ、と友人も息をゆっくり吐きながらご満悦そうでした。
お風呂の中でボーッと過ごした後、テントに戻って少し昼寝をしました。
十四時くらいに友人に起こされ、引率の方と上高地を散策しました。水だけを持ってゆったりとしたペースで歩いて行き、田代池や大正池を見に行きました。
その距離、五キロメートル。散策、と言うには足が可哀想でした。
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散策が終わると、その後は自由時間。友人と河童橋近くのベンチで雑談したりアイスを食べたり、観光に来た美女を探したりとしていました。
テントの中は男だけのむさ苦しい空間です。ええ。
お土産店にも立ち寄りました。サクッと回ってサクッと買いました。わさびが有名なのですね。
十七時になったら、食堂へ夕食を食べに行きました。僕はぶっかけそば(八百円)、友人はかけそば(五百円)を食べました。
友人が大量の一味唐辛子をかけているのを見て戦慄しました。
「……それ、辛くないの?味分からなくなるでしょ?」
「は?これくらいかけないと辛い味が分からないだろ」
ガチトーンでした。僕は「そ、そうだね」と言って自分のぶっかけそばをすすりました。わさびの効いた山菜そば、絶品です。
夕食を食べ終えた僕達は携帯を充電してくれる場所に預け(百円です)、受け取り時間の十九時になるまではまた河童橋の近くで駄弁っていました。
友人は歴史が好きなそうで、とても楽しそうに語っていました。話し下手な僕からすれば、次々と話題を出してくれる友人は凄い人です。
話は転々とし、世間話を含めて色々な事を話しました。とても充実した時間だったと思います。
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携帯を受け取った僕達はテントへ戻りました。今日は少し夜更かしするつもりです。
それでは、おやすみなさい。




