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初日

 初めまして。本ヶ谷(ほんがや)、と申します。


 今回はちょっと、夏休み(中には仕事で忙しい人もいるでしょうが)という事で軽くエッセイに手を出してみました。


 現在地はーー上高地かみこうち。長野県松本市の上高地、小梨平こなしだいらキャンプ場です。


 遠くの県からえっちらおっちらバスに揺られる事、約十時間。休憩やらを挟んだのでこんなにも時間が掛かりました。朝、昼はおにぎり3個で済ませた所為せいで、お腹はすっかりペコペコ……


 閑話休題。


 今回は引率の方(知り合い)と、僕の友人、計三人(僕と僕の友人は山登り初心者)で日本アルプスを登っていく予定なのです。


 取り敢えず今日(八月六日)はこのままキャンプ場でテント泊。明日から山を登ります。怪我をしない、無茶しない。安全第一でゆっくりと登山を体験します。


 ▽


 予定表


 八月六日は小梨平で就寝。


 八月七日から登山開始。小梨平キャンプ場から横尾を通り、涸沢からさわを登る。


(小梨平キャンプ場→横尾→涸沢)


 八月八日は少し長く、ザイテングラートから穂高岳山荘、そこから奥穂高岳。穂高岳山荘へ戻り、涸沢に帰還。


(涸沢→ザイテングラート→穂高岳山荘→奥穂高岳→穂高岳山荘→涸沢)


 八月九日は南陵取付から北穂高岳、そして南陵取付に戻り、涸沢へ。さらに横尾を通り徳沢でテント泊。


(涸沢→南陵取付→北穂高岳→南陵取付→涸沢→横尾→徳沢)


 八月十日は徳沢から上高地バスターミナルへと。そして自宅に帰還。


(徳沢→上高地バスターミナル→自宅)


 四泊五日。とても長い……と思います。普段からあまり長旅はしないので、正直緊張しています。友人は結構余裕そうで、


「大丈夫だよ。きっと星も綺麗だし、楽しもうぜ!」


と言っていました。爽やかスマイルでした。


 ▽


 取り敢えずお腹ペコペコな僕は友人を誘って売店へと足を運びました。最初は食堂で夕飯を済ます予定でしたが、なんと数分の差でラストオーダー受付終了。キャンプ場を彷徨っていた僕らは出遅れ、食べ損ねました(めちゃくちゃカレーが美味しそうでした……)。


 丼型のカップ麺を購入し、二人でじゃんけん。敗者は水汲みというじゃんけんで僕はグー、友人はパー。


 ……僕の負け。


『ちきしょう』と小声で文句を言って(多分友人には聞こえていた)、僕は近くの炊事場にコッヘル(鍋……みたいな?)を手に持って向かいました。

 二人分の水なので、小さめのコッヘルを持ってきてしまった僕は容量ギリギリまで水を入れました。


 揺れる身体をゆっくりと動かし、どうにか水を溢さずにテントまで到着。あとは折り畳み式コンロで湯を沸かすだけ。簡単クッキングです。


 湯が沸くまでは友人と雑談しながら過ごし、湯を入れたら三分待ってカップ麺を流し込みました。お腹が空いていただけあって、とても美味しかったです。


 ▽


 夜(八時の時点で真っ暗!)になって、友人を連れ立って夜空を見に河童橋へ。河童橋は僕らが寝ているテントとバスターミナルの中間くらいにある橋で、来てみると人が結構集まっていました。どうやらみんな星空を見に来たようです。


 肝心の星空はというと、


「……僕、見えない」


「え?俺めっちゃ見えるけど。お前の目に問題あるだろ、それ」


 この有様。僕の視力が悪いのか、星が僅かに点々としているくらいしか見えなかったです。友人曰く、『雲で隠れている部分もあるが、星は天の川みたいに連なっている』との事。ちょっと自慢げなのが悔しかったです。


 友人はそれでも不満げで、『もうちょっと時間が経ってからトライする』と言っていました。友人は星空観察が好きなそうで。炊事場や近くのホテルの灯りが気に入らないようでした。


『一緒に起きていよう』というので、僕も渋々(内心は喜んで)起きていようと決めました。


 ▽


 そして九時。再びテントを出た僕らは拓けた場所へやって来たのです。です……が。残念ながら星空は先程とあまり変わっておらず、僕と友人はガッカリ(友人はかなりガッカリ)しながら今日は寝る事にしました。


 明日は涸沢。道中約六時間の登山と、昼の過ごした時間について書きたいです。

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