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『前語り』

 希望とは、案外残酷な言葉です。

 無いと生きれませんが、希望に届いたら死んでしまいます。

 それを理解し始めた頃。 生きる事を諦めて死ぬ事を諦めた頃。

 私は誰も信じなくなりました。

 友達は勿論、周りの大人、兄弟、親、全ての存在を信じなくなりました。

 だから。

 という訳では無いのでしょうけども、小学校から現在に至るまで暴行を受け続け、その事実を全ての存在が認めました。

 朝学校に来ると自分の机に花瓶が置かれていて、卒業文集は私の部分だけ空白、先生は顔を見るとムカつくという理由で私を打ち、親は私の存在を無視します。

 時折。 私が世界という存在に希望を抱いていた頃。

 私の存在と現状を世間様に広めれば、状況は改善されるのではないか。そう思った時もありました。

 ですが、それは無意味なのです。

 私は虐げられる為に存在します。

 私の存在を世間様が知ったところで、扱いは変わりません。

 世間様は私を虐げ、私は虐げられる。

 それが真理です。

 しかし、その真理を破壊し、私を友達と言い張る人物が現れました。

 彼の名は自殺さん。

 恐らく、いいえ。

 私の生涯が一つのお話だとするのであれば。

 この物語は、私ではなく、彼の物語。

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