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人類に対する復讐なんだ

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

なんでも許せる方向けの暗い話。

生々しいのかは分かりません。

でも、胸糞悪い話です。


私の良く知る女性は、よく性的な話題を提示する人だった。同性は勿論、異性であってもドン引きする様なネタを割と容赦なく。最近話して居たのは、漫画に登場する女性の体格に着いて。

『グラドルの体付きを見ているのに、何故極端過ぎるまでウエストを絞り上げるのか。そもそも生身の女の胸ってそのまでデカくなるの? そんなにグラドルのウエストって棒切れの様に細いの? やっぱりそう考えると、貧乳推しを自称しつつも、皆巨乳が好きなんじゃないの?』というもの。辺にいた女性は勿論、男性もドン引きしていた事は記憶に新しい。

創作に携わっているからだろうか? 何処か作品に、現実というか、生々しさを求めている節があった。


「○○、余り人間の醜悪さを見ない方が良い。作品に携われなくなるよ」

「まだ、まだ大丈夫です……。まだ……まだ……」

部屋の中で男女の話し声が聞こえてくる。一人は性的な話題を提示する知人、もう一人はそんな彼女の制御装置、控え目で理知的な相棒だった。

彼女に頼まれていた資料を渡すのは、今度で良いだろう。そう思って踵を返そうとした時に、扉が空いた。彼女は私と逆方向に向かってとぼとぼと歩き出していた。

「○○、待ちなさい。おや……」

「あの……すみません」

「ごめんね。見苦しいところを見せてしまって。良ければ一緒にお茶でもどうかな?」

そう、涼し気な笑顔で返された。


「何時もあの子と仲良くしてくれて有難う」

彼はお茶を差し出しながら、対面に座った。話す事が何も無い故に、静かな時が互いの間に流れ落ちる。先に口を開いたのは彼の方だった。

「さっきの話、聞いていた?」

「……はい」

隠しても無駄だと思った。この人の前だと何でも見透かされてしまいそうな気がして。彼は苦笑いを浮かべて『そう』とぽつりと呟いた。それから少しの間を置いて、物事の確信に近い話を切り出した。

「あの子がやっているのは、一種の人類の復讐だよ。本人に自覚は無さそうだけどね。人間の醜悪性、生々しさ、それを作品に当てる事による嫌悪感の開示」

彼女の過去を私は知らない。でも『復讐』などという言葉を開示している時点で、相当に重たい過去があったことは想像に難くない。

そう言えば、彼女は何時も綺麗な人を見る度に、愛でながらも何処か苦しそうな顔をしていた事を思い出す。そうして何時もこう言うのだ。『妬けてしまう』と。

「本当は性的な話題を提示されると、トイレに引き込もって嘔吐を繰り返す程、言った相手を刺殺してしまう程に駄目な癖に、あえて自分から提示する。それは自分から話すことで耐性を付ける為だ。生きていく上で、性的な話題は切っても切れないものだからね」

「あの子が救われる事は……あるのでしょうか」

「無いよ。絶対にない」

彼は鋭利な瞳でそう返す。

「元々潔癖な性格に加え、醜悪性を見すぎた。余りにも遅過ぎる」


オマケ

“彼”と別れた後、私は一人になれる部屋で蹲って、ぼろぼろと涙を零していた。

私がどんなに努力したって、生まれつき綺麗な子には絶対に敵わない。敵わない癖に、慰みものにはなるんだ。適当に扱っても良いと思ってるんだ。そう、あの時の様に。

散々扱き下ろした癖に、勃たないとかほざいていた癖に、容赦なく仲を鑢で削ったこと。二度と忘れない。

男の人が嫌い。“彼”以外の男の人が大嫌い。

さっさと気狂いになって、さっさと耐性を付けて、容赦なく書けるようにならなくては。

まぁ、彼女の過去が過去なんですけど。

散々扱き下ろしていた人間に強姦され、笑いものにされた経験があります。

その時の台詞もかなり手酷い。

『ほら、全然勃たねー』って笑いものにされるという。


この時に色々とぶっ壊れて、矛盾まみれな行動を取るようになりました。

反吐が出る程性的な話題が嫌いなのに、自分から提示する。

というのが一番顕著かと。


人間の持つ生々しさ、醜悪性、綺麗事を剥がした先にあるものを書くことによって、自分の穢れを自覚させる事が彼女の望み。


現実的ではないので、生々しくはありませんが、無性に暗い話が書きたくなりました。



次は平和で綺麗な話が書きたいです。

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