第321話 ジョセフィーナの手帳(ローダウェイクにて)
王都での王太子殿下の結婚の儀に参加して来た私たちは、ローダウェイクに帰ってきました。
今回の王都入りは非常に興味深い出来事の連続でした。新しい情報も入りましたので、ランキングを更新しなくてはなりませんね。
クリスタ王女殿下は控えめな性格だったのですが、今回のようなお茶会も開催できるとは、王家の血筋は侮れません。
メモ帳を取り出し、ランキングのまとめを始める事にします。
まずは王族からですね。
△→×レティシア・ヴァーヘイレム(11歳)髪瞳(青)
第二王女で母は第一王妃セレスティア様(ヴァッセル公爵の姉)
セレスティア様はエドワード様と婚約させたいようだが、エドワード様は若干苦手なタイプ。性格に難あり。ランキング外。
多少は矯正されたようですが望みは薄い。今回仕入れた情報では、エドワード様は諦めて別の方と婚約させるという噂もあり。
◎→〇クリスタ・ヴァーヘイレム(9歳)髪瞳
第三王女で母は第二王妃フローレンス様(リュミエール侯爵の姉)
控えめな性格、評判もよく1つ年上ながらもエドワード様を立てるタイプ。無類のタオル好き。家格などを考慮すると現在ナンバー1だが、会う機会が少ないため出遅れている感あり。
今回アリシア様に謝罪の場を与えるなど、王族としての自覚も備わっており、人物としても申し分ないが、競争相手であるロゼ嬢はクロエ様が気に入っている模様のためランクダウン。
〇→△ステラ・グレイベアード(8歳)髪瞳(青緑)
宰相家次女、母パメラ様(デーキンソン侯爵の妹)
活発な性格、評判はよく年も同じ、才女として有名。
エドワード様に送りつけていた謎のポエムは、冬以降来ていない。
今回拝見した感じでは、完全にエドワード様の信者。しかし、モイライ商会でエドワード像を購入しようとしていた姿を、エドワード様が目撃しドン引きしていたので、マイナスポイントとしておく。
◎ロゼ・ヴァッセル(8歳)髪(水色)瞳(青)
公爵家次女、母ジュリアは分家の出。
控えめな性格だがさりげなくエドワード様を他の令嬢から守ったりと気配りできる才女。
エドワード様への好感度は振り切れている模様。エドワード様自身も自然に接することができる数少ない令嬢。
エドワード様はご存じないですが、ヴァッセル公爵から正式な話も来ているので、クロエ様からの好感度も高く、現段階で正妻候補ナンバー1。
〇→△プラーミア・バーンシュタイン(9歳)髪(赤)瞳(赤)
公爵家長女、母はマリアンヌ(シュタイン伯爵の妹)
活発な性格だったが、祖父のレイナードが亡くなってから元気がないという情報も。
候補が増えてきたのでランクダウン。
◎フラム・バーンシュタイン(7歳)髪瞳(紫、赤)
公爵家次女、母はマリアンヌ(シュタイン伯爵の妹)
控えめな性格、左右違う瞳で嫌がらせを受けているせいか引きこもりがち。
レイナード様の葬儀を経て、好感度はかなり高い。ハリー様と、バーンシュタイン公爵で何度か密談されている模様。
総合順位はナンバー3から2にランクアップ。
△アリシア・ハットフィールド(8歳)髪瞳(琥珀色)
公爵家三女、母はナンシー(ハルフォード侯爵の妹)
今回初めて拝見しましたが、評判通り礼儀正しく、人物的には好印象。
エドワード様自身はアリシア様についてはそこまで悪い印象ではない模様。
現状では公爵家としての家同士の確執が問題。兄が第二王子と仲が良いようなので、今後も絡んで来そうな気配あり。
〇アウルム・デーキンソン(10歳)髪瞳(黄緑)
侯爵家次女、母はカサンドラ(カラーヤ侯爵の妹)
活発な性格、毒食の一族と罵られながらも人前では明るく振舞っているとのこと。ロゼ嬢に恩義を感じているためかロゼ嬢第一主義。
異形からエドワード様に救われて以来、とても気になるらしく、密かにぬいぐるみにエディと名付けて呼んでいるのを姉が目撃したのこと。
今回の王都入りで会っていないので、姉からの追加情報待ち。
◎ノワール・テネーブル(11歳)髪(黒)瞳(紫)
伯爵家次女、母はフェデリカ(出自不明・王家の傍系という噂)
控えめな性格、家族以外からは気味悪く思われている。エリー嬢の通訳。
エリー嬢の心が読める。テネーブル伯爵家の事情を考慮すると読心系の能力を持っている事が考えられ、エドワード様のお傍に欲しい人材でもある。
通常は冷静沈着で不気味に見えるが、エドワード様のスイーツが絡むとポンコツでおもしろい一面有。
今回、王都では会えていないが、よくローダウェイクで会っているので、エドワード様も自然体で接することができる。
伯爵家のため正室は難しいが側室としては◎。ノワール嬢はどうやら伯爵家と対立しているという情報も。
◎エリー・リヒト(6歳)髪瞳(虹色)
男爵家長女、母はラシュル(一族分家の出)
何らかの事情で喋れなくなった模様、ノワール嬢が通訳として? 大抵は傍にいる。
愛らしい姿はエドワード様に匹敵する、エドワード様にご自身の能力の秘密を伝え、研究している様子。
人見知りだったのだが、エドワード様に平気で抱きつき、好きを公言している。
娘を溺愛しているリヒト男爵自身が最大の壁だが、奥様のラシュル様は推している模様。
男爵家のため正室は難しいため、側室として◎
さて、国内ではこんなところでしょうか。婚姻の申し込みだけなら、かなりの数が来ているようですが、明らかに望みがないものはきりがないので省きましょう。次はニルヴァ王国の情報も仕入れたので、一応記載しておきましょう。
△ユーリヤ・スレーティー(8歳)長女
ソフィア様の兄上である、ストラール様のご息女。ストラール様が王族となられたので、今後扱いがどうなるのかは不明。
△エリシュカ・ヴェルデ(9歳)長女
ソフィア様の姉上である、スティーリア様のご息女。
△セラス・ヴェルデ(7歳)次女
ソフィア様の姉上である、スティーリア様のご息女。
今回ニルヴァ王国には同行できなかったため、存在の確認しかできませんでしたが、エドワード様との関係を考えれば、どなたかをねじ込んできてもおかしくはありません。お世継ぎを作るのが先決なのかもしれませんが、動向には注意が必要でしょう。
現況、貴族はこんなところですね、まだ8歳になられたばかりなのに、これだけの婚約者候補が乱立するのはエドワード様ぐらいでしょう。
ノワール嬢とエリー嬢との関係が良好ですが、エドワード様には貴族としてしっかり教育なされた方も必要なのは間違いないですね。
ランキングのまとめを終えた私は、伝記編もまとめ眠りにつくのでした。
アマゾン・楽天ブックスなどのサイトや書店にて『糸を紡ぐ転生者』の予約が開始しております♪
ぜひ予約お願いします(* ᴗ ᴗ)⁾⁾




