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4頁

 これで、週末ごとに片方の夫婦がもう片方の家を訪ね、互いの妻を入れ替えて愛の時間を過ごせばいい。

 それがセデクの立てた計画だった。

 ところが、仮初かりそめの妻ファテカを間近で見たセデクは……その美しさに気付いて息を忘れた。

 丸みを帯びた優しげな頬。

 美しく長い金色の髪。

 心細げに、新郎を見つめる瞳。

 これほど美しい女がこの国にいようとは。ゴース王子が道を見誤るのも道理だ。

 だが親友との約束は絶対。セデクは美の化身を前にしながら、指一本触れることさえできなかった。

 週末になってメリヌと逢瀬おうせを交わしても、頭のなかはファテカでいっぱいだった。

 そしてゴース王子の元へ急ぐファテカを見ながら、焼けるような嫉妬しっとに苦しんでいた。

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