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仮面の尊厳編~メモリアルブロークン~ 続く世界

ついに赤星浩一は再び、アルテミアと再会した。


ライとの戦いを得て、彼は赤の王と呼ばれるようになった。



天空のエトランゼ〜断罪の天使達編から、魔獣因子編をつなぐストーリー。

とどのつまり…。


世界には滅びがない。


人が…生物が死滅したとしても、新たな生き物が生まれ、世界を闊歩するだろう。


つまり、あたしが死んでも…世界は続き、時は流れていく。


ライ率いる魔王軍と、西園寺率いる防衛軍と戦いの最中…1人の少女の命が終わろうとしていた。


防衛軍は魔王の居城に攻め込む為に、ほとんどの戦力を実世界における朝鮮半島の38度線につぎ込んだことにより、他の地域の防衛力が下がっていた。


その為、魔王軍に属さない野の魔物の脅威に晒される人々が多かった。


しかし…。



少女には、生まれてからの記憶がなかった。


天涯孤独で、どうにか自然の恵みで生き永らえて来た少女は、死ぬことさえ…仕方ないと思っていた。


だけど、どこか心の底で、自分が知らない世界を見てみたかったという後悔が残っていた。


たまに憐れみをくれた…町の人々は、魔物に蹂躙させ…無残な肉片だけを残していた。


(やはり…人は、醜い)


そう感じた時、少女の中で何かが弾けようとした。


(!?)


しかし、弾ける前に、何かが彼女の鼓膜を揺らし、心を揺らした。


地面に横たわる体躯を指一つ動かすことのできない少女は、目だけを動かした。


(これは、何?)


それは、歌だった。


いや、歌詞のない…メロディだけの歌。


それは、レクイエム。


間に合わず、助けることのできなかった人々に対する鎮魂歌。


(!?)


驚く少女の目に突然、目の前に現れた背中が、影を落とした。



「な、何者だ!」


少女を喰おうとゆっくりと近付いていた魔物の一体が、降り立った者の気を感じて、思わずたじろいだ。


「…」


降り立った者は、周りに転がる死体の多さに目を瞑り、黙祷を捧げた後、ゆっくりと瞼を開けた。


そして、その者は、こう告げた。


「太陽がほしいか?」






天空のエトランゼ。


仮面の尊厳編~メモリアルブロークン~。 


スタート。

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