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「まっ、何はともあれ。全てが初めてづくしだ。いろいろと大変だろうが、2人で力を合わせて頑張ろう」


「だな。しばらくは学生生活と戦いの日々を楽しもうぜ?」


「前半は良いが、後半は物騒だな」


「けど戦うの、嫌いじゃないだろう?」


彩斗の挑発的な視線を受け、慧花は唇を上げて笑う。


「―そう、だな。なかなかクセになりそうな、刺激的な行為だった。しかし自分の力不足を実感したというのもある。次に備えて、しばらくは修行を頑張ろう」


「かったるいな。どうせなら実践で頑張ろうぜ?」


「そういうのはダメだ。やっぱり積み重ねは大事だぞ」


「ったく…。そういうところは死んでも治らないんだな」


「当然。宵闇の者になったからと言って、性格までは変わらないさ」


自信たっぷりに微笑む慧花を、彩斗はまぶしげに見つめた。


長年求め続けた自由を手に入れた慧花は、本当に活き活きとしていて美しい。


「これからよろしくな、慧花」


彩斗は慧花に左手を伸ばした。


慧花の利き手は右手だったが、紋章があるのは左手の方。


その意味を悟り、慧花は頷きながら左手で握手をした。


「よろしく、相棒」




【終わり】


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