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3.1 王都外周区

今日より第3章を書いていこうと思います。

この章から物語の本筋を進めようと思うので1章辺りの話数は結構多くなるとおもいます。

――拓く


――貴方が築く新たな世界を


――遠い遠い彼方より


――()でて育み


――喰らい尽くす



 王都『グラジオラス』。

 国の名を冠し、繁栄と安寧の象徴である(みやこ)の外門に結弦たちはいた。

 これはリベラル、ザイードと度重なって起きた事件を解決する為、クロノス教の教皇エステルは国からの支援を要請することにしたのが起因しており、結弦たちはその使者としての任を請け負っているのである。


「はぇ~ 今までいくつも街を見てきたが、これには度肝を抜かされたな」

「はい……私もここまで大きいとは思いませんでした」


 そんな結弦たちを出迎えるのは王都全体を取り囲む巨大な外壁で、目算三十メートルは下らないと思われる。――まぁクロに乗っている時から薄々大きいなとは思っていたが、実際目の前にしてみると壁の向こうはなんも見えやしない。


「っと、いつまでも壁の見学をしていてもしょうがない。――さっさと中に入ろうか?」

「そうですね。ただ、こちらにはクロがいるのでまた騒ぎにならなければ良いのですが……」

「そうならないようエステルに無駄に分厚い証紙と国の所属を示すバカでっかいメダルを用意して貰ったんだ。――流石に大丈夫だろ?」


 以前、ザイードに行った時は街の人がクロに恐れて入街に手間取ってしまった。

 そこで今回は事前にエステルに頼み、ちゃんとした書類と誰が見ても一目で分かるような国と教会のマークが彫られたメダルを首からぶら下げている。――ちなみに普通のメダルだとクロが大きすぎて存在感が皆無だったので、結弦が鉄鋼スキルを駆使してクロの大きさに負けないくらい大きなメダルへと鋳造し直した。



 王都外周区。

 結弦たちは外門で入街審査をパスして壁の内側へ足を進めていた。

 目論み通り、エステルが用意してくれた証紙とメダルによって、驚きはされたもののクロの通行も許可された。――ただ、証紙の効力が思った以上に強かったらしく、余計なおまけがついてきてしまったのだが……


「王国軍第一駐屯兵団所属、フリード・ベルクライネ少尉であります。王都滞在の間、ユヅル様たちの警護と案内を仰せつかりました。以後、よろしくお願い申し上げます」

「あぁ、頼んだよ……」

「ご主人様?」

「いや、なんでもない」


 《ステータス》

 _____________________

 名前  :フリード・ベルクライネ 17歳♂

 レベル :25

 ジョブ :王国兵(少尉)

 装備  :騎士剣+3、波動の杖+2

 所持金 :スィード金貨 12枚

      銀貨      7枚

      銅貨      3枚

 スキル :作法

      社交

      速読

      慧眼

 魔法  :ウィンドショット+4

      ウィンドウォール+2

      ウィンドブースト+5

 _____________________


 結弦の交流欄にフリードの情報が追加される。


 このフリードと言う青年は、エステルの身分に配慮した軍の上層部が案内役にと宛がった軍人らしく、青を基調とした軍服をまとい、長剣、短杖を装備していた。――近すぎるから見えないのか、リベラルを一歩出るとエステルの威光がどれほど凄いのかつくづく思い知らされる。


 そしてフリードは結弦が苦手とする爽やか系のイケメンだった。


 いや、嫉妬じゃないんだよ? この手のタイプが大学にはいなかっただけで……決してリア充爆発しろとかアリスや白音が取られたらどうしようとか思ってないからね? あぁ~ 辛い……


 などとバカな事を考えている間にもフリードと仲間たちとの自己紹介は滞りなく進んでいく。


「アリスさん、レンさん、白音さんにスーさんですね。少しの時間ではありますがよろしくお願いいたします」

「はい」

「んじゃ挨拶も終わったことだし早速街を案内してもらっていいか? とりあえず長旅で疲れているから腰を落ち着けられる所に連れていってくれ」

「かしこまりました。それでしたら私たちが住んでいる宿舎にご案内いたします」


 道すがらフリードに理由を訪ねると、エステルが書いた証紙に滞在中の宿の手配も記されていたようで、結弦たちはクロの処遇も考慮して兵団の寄宿舎を間借りすることになるらしい。



 寄宿舎にて長旅の疲れを癒した後、結弦たちは市街地に向っていた。

 一応よそ様からの視線が気になるのでクロは寄宿舎に置いておくことにした。


「さて、多少疲れも取れたしそろそろ飯にするか」

「にーくー!」

「お前はそれしかないのか……」

「まぁそれがレンちゃんですし」

「童もたまには肉を食べたいのぅ」

『右に同じく』

「ふむ……だそうなんだが、どこかオススメの店はあるか?」

「そうですね……ここからですと少し歩きますが貴族特区手前の焼肉屋などは私の部下たちがよく通っています」


 貴族特区というのはこの街を三つのブロックに分けたときの呼び名で、外側から外周区、貴族特区、国有区となっている。当然、国有区は王城などを含むこの街の最重要区画で、エステルが側に居ないと近づくことすらままならないらしい。


「じゃあそこにしようか」

「かしこまりました。ご案内いたします」

「にーくー!(にくなのじゃ♪)」


 レンと白音による肉肉な行進曲をお供に結弦たちは焼肉屋へと足を運ぶ。


 そして歩くこと10分。

 フリードに紹介してもらった焼肉屋の席に着いた結弦たちは我先にと肉を注文する。


「レンここからここまで全部たべるの~」

「うぬ、童も同じやつを頼むのじゃ」

『我もだ』

「みなさんすごいですね。よっぽどお腹が空いていたのでしょうか?」

「あぁいえ、この二人とスーちゃんはいつもこうなんです」

「はぁ……」

「三バカのことは置いといてお前も頼んだらどうだ?」

「いえ、私は職務中ですので」

「固いやつだな~ すみませーん! こいつに追加で生一つと上カルビ、牛タン、ハラミを2人前」

「ユヅル様!?」

「護衛対象が許可したんだしかまわないだろ? それにもう頼んじまったから諦めて飲んでくれ」


 俺はこの手の爽やかイケメン野郎との接し方が分からない。――なんで呑みニケーションに頼る事にした。それに飲めば少しはボロを出すだろう……


「もう! ご主人様、強引過ぎますよ?」

「!? アリスはフリードの肩を持つのか……」

「当たり前です」

「いえ、構いませよ。一流の護衛は警護対象の好みに合わせるものですので……それにもう来てしまいました」


 フリードが腹をくくったのと同時に結弦が追加で頼んだ生ビールと肉たちがテーブルに運ばれてきた。


 そしてこの後、結弦は彼に酒を飲ませたことを後悔することになるのであった。

すみません。

そう言えば王都の名前を決めてませんでした。

いきなり出てきてびっくりされたかとは思いますがご了承ください。(物語の冒頭で軽く触れるように修正を加えておきます)


ちょっといきなりな展開ですけどこんな感じで3章はスタートしていきますので、頑張ってついてきていただければと思います。


毎度のことですが、お話を気に入って頂けたらブックマーク、評価をお願いします。

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