1.23 特進
起床から二時間と少し、朝食を取った結弦たちは冒険者ギルドに依頼の報告へ来ていた。
いつものようにギルド備え付けの特殊な台座に冒険者カードをかざし、依頼達成の証紙を出力する。
ただ、今回は魔将を追加で討伐しているせいか、いつもと違う証紙も出力された。
「すみません、昇格依頼の報告をしたいのですが」
「はい、お預かりしま……す? あの、そちらにお持ちの紙は?」
「えーと筆頭ゴブリンのついでに倒したゴブリン大将の討伐証だと思います」
「えっ?」
まぁついでなのは筆頭ゴブリンの方だけど、一応メインの依頼はこっちなので魔将の方をついでにしておく。
受付嬢はその場で硬直した。――と思ったら大慌てで奥の部屋へと駆けていく。
予想はしていたが、やはり魔将の扱いは一味違うのだろう。
放り出された結弦たちは仕方なく脇に逸れて待機していると何人かの職員が迎えに来る。
「ユヅル殿、昇格の件ですが少々お話がありますので事務所のほうへご足労願います」
「わかりました」
職員の指示に従って結弦たちは事務所へ移動する。
◇
事務所で更に待たされること五分、部屋の奥から無駄に恰幅の良いおっさんが出てきて結弦の前に立ちふさがる。
「ユヅル殿。此度の戦功を我がギルドで精査した結果、貴公を二階級特進のシルバーランクに昇格とする」
どうやら昇格の発表をしてくれているようだ。しかし二階級特進か……あいつそんなにヤバい奴だったんだな。――ってか二階級特進って日本での扱いが扱いだけに縁起悪いな。
「ありがとうございます」
「本来、魔将クラスの討伐は隊列を組んで集団で行うものだ。――本来はシルバーでさえ余りあるが、我がギルドで認定できるのはシルバーランクまでなのでご了承願いたい」
「いえ、とてもありがたい話です」
「では、今後も励んでくれ」
「はい」
無駄に偉そうな雰囲気を醸し出しているおっさんは言いたいことだけ言ったら元の部屋へと戻っていった。
昇格についてはこれだけらしく、更新された冒険者カードを渡され結弦たちは解放される。
これくらいなら受付でもいい気がするけど、様式美というやつだろうか。
《冒険者カード》
______________________
名前:ユヅル 21歳♂
レベル:24
ランク:シルバー
ランクポイント:940(次のランクまで9060)
現在の依頼受注数:0
依頼達成数:8
貢献ポイント:1850
______________________
カードを見るとランクがシルバーになっており、大量のポイントが付与されていた。
まぁ何はともあれこれで一段飛ばしのシルバーランクだ。特に何が変わるというわけではないけど素直に嬉しい。
――次の依頼が今から楽しみだ。
この話をもって1章の本筋はおしまいです。
2章以降もこの調子でのんびりと書いていきたいと思います。
なのでひとまずはここまで読んで頂き、誠にありがとうございました&お疲れさまでした。
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それでは2章以降の結弦君たちの活躍をご期待ください。




