第10話 森のサバイバル生活 1日目
誤字、脱字がありましたら教えてくれるとありがたいです!
これからも宜しくお願いします!
俺はそのまま部屋に戻って明日森の方へ1週間サバイバル生活をするかもしれないから一応用意はしておく。
翌朝.....
「起きろ!シャード!行くぞ!早く起きろ!」
「うっるせぇぇなぁぁ!その起こし方はないだろ!静かにしろ!」
なんとこの男、銅鑼を持ってきて何回も何回も叩いてくるのだ。
耳が痛くなるよ...
「じゃあ行くぞ!準備はしてるよな?」
やっぱり準備しない方がよかったな。
仕方ないか。
パジャマ姿から着替えるためにシドナさんから貰った冒険者風の服を着る。
かっこいいって思った。使えそうだし。
着替えて朝ごはんを食べに行こうとすると、
「ほら行くぞ!ったくおせぇーなぁー。」
朝ごはんもそのサバイバルになるらしい。
もうやだ行きたくない。
そんな寝言を言ってても仕方ないから、言われるがままに外に出た。
朝日が登り始めた頃だ。
俺は景色に感動しながら、父の後ろを歩いていく。
この時は妙に背中がかっこよく見えた。
森...
森に入ると父さんは着ていた服を全て脱ぎ始めた。
「はぁ!?ちょっ。何してんの!?」
「見てわからないか?服を脱いでるんだ。
それ以外に何が見える。」
脱ぎながら答えてくれるがそういうことじゃない。
「ちがう!なんで脱いでるのって話だよ!」
「あぁ。それはな、俺が脱ぎたいからだ。
暑いだろ?お前も脱げよ。」
「僕は遠慮しておきます。このままで十分です。」
目の前でおっさんの裸体を見せつけられている。
なんならポージングなんてしている。
せめて男の尊厳は葉っぱやら他のもので覆って欲しい。
正直目の毒だ。
とりあえずお腹がすいたのでそこら辺にいる動物を狩る。
もちろん剣でだ。魔力はあまり使わないようにしたい。
なぜなら俺は人よりも魔力量が少ないから。
奇声を発して猪をこっちに突進させる。
上手く避けて、頭と胴体を切り離す。
こういう事はシドナさんと森に行ってる時にやってるからそこまで難しくない。
火起こしは魔法だ。体力減るもん。
枯れた木や草を集めてそこに炎を放つ。
そうすると暖かい暖炉兼コンロが出来上がった。
猪の毛と皮を剥ぎ取り残しておき、土魔法で横一線に硬い棒をぶち抜く。
あとは支柱を作って回すだけだ。
モン○ンのゲームみたいだな。
あれ上手く焼くのにちょっと時間かかるんだよなぁ。
そんな1連の動作を見ていた父さんは一言だけ話しかけてきた。
「お前、魔法無詠唱で出来んのか?全部か?」
無詠唱は普通のことじゃないのか?
俺も出来るの難しかったけどな。
でもコツを覚えると簡単に出来るぜ?
「出来るけどそれが何か?」
「お前やっぱりすげえよ!無詠唱なんて初めて見たぜ!やっぱりシドナの言う通り天才なんじゃねえのお前!」
なんかいきなり父さんが興奮し始めた。
何この人すごい怖いんですけど。
「無詠唱ってそんな珍しいこと?コツさえ掴めば簡単だよ。でも詠唱をし続けてる人からしたら多分だけど無理じゃない?」
「俺に教えろ!俺もその技術学びてぇ!」
俺は父さんに無詠唱のやり方を教えることになった。
気がつくといい感じに肉が焼けているので土魔法でナイフを作って切ってみたら、とてもいい香りがする。
涎が垂れそうだ。すごく美味しそうだ。
隣でも俺と同じ恰好してるのがいる。
「とりあえず、2人で食べましょうか。お腹も空きましたし。」
「早く食べさせてくれ!お腹が空いた!」
こう言われると焦らしたくなるのが人間の性なのではないでしょうか。俺はその1人だ。
「じゃあ自分で狩ってきてください。僕はこれ食べるんで。」
「お願いだ!俺にも食わせてくれ!」
「嘘ですよ。どうぞ自分の分はもう取ったので。」
「頂きます!」
父さんは○イソンの吸引力並にあっという間に平らげていった。
「はぁー。もうおなかいっぱいだわ。まぁサバイバルだしな家作るか。暗くなる前に。」
家なんて魔法で簡単に作れるじゃんって思ってたら、父さんが魔法でそこら辺にありそうな戸建ての家を作った。
「グラブル・ゴード」
口がとじらない俺を横目に俺すげえだろ?って目線で問いかけてくる。
流石にこれはビックリだ。短い詠唱でこんなに立派な家が建つなんて誰も思わないだろ。
「とりあえず家は作ったからあとは柵とベッドだな。」
ベッドは木と枯葉を集めてその上にさっき剥いだ猪の毛皮を乗っける。案外いいベッドができた。
柵は父さんと協力して木を1本切り落として頑張って柵を作った。大工さんてすごい。
この過程を終えるといつの間にか太陽がほぼ真上にあがっていた。
またイノシシを狩ってきて昼ごはんは済ます。
昼ごはんを食べて、ちょっと休憩したら、俺は父さんに剣術を、父さんは俺に無詠唱のやり方を。
最初は剣術からだった。
一言で言うと強すぎた。シドナさんなんて眼中にないぐらいの強さだった。
攻撃を仕掛けても1歩も動かずに剣であしらう。
逆にカウンターが来るぐらいだった。
今まで練習してきた事が無駄だったかのように思ったが、父さんからは一言。
「悪くはねぇ。けどな隙が多すぎるし、一個一個が大きすぎる。お前すぐ死ぬぞ。」
一通り剣術の授業が終わった。
とても疲れる。見た目以上に疲れる。
全て回避されて、たまにカウンターどうすればいいのかわかんねぇよ。
でもここからは俺のターンだ。
最初にやってみろと言われてもわかるわけがないと思うので、ちょっとアドバイス。
「魔法の無詠唱は関連付けてやると多分いいと思う。
土ならどんな感じかをしっかりと決める。
例えばさっきみたいに家を建てるなら、
土、中級、作る、家、これを続けていく。
これを詠唱してる時と同じに、魔法を出す。っていうイメージが一番いいかな。」
父さんはある程度理解してくれたが、無理だった。ちょっと変な形だったり、少なすぎたりがあって成功には至らなかった。
ちょっとつかめばあんまり考えなくてもできるからな。
「シャード、お前に2重魔法はできないのか?」
「2重魔法とは?」
「右手で土魔法、左手で水魔法、みたいなやつだ。」
「へぇー。そんなのがあるんですね。初めて知りました。」
後でやってみようと頭の片隅に置いといた。
家にもどってシャワーを浴びる。もちろん水魔法だよ?そこに火魔法を加えてお湯にする。
部屋にもどってベッドに倒れ込む。
意識が混濁していって、俺は眠りについた。




