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脳内シリーズ

脳内メモリー

作者: 銀次郎

本当に暇な時の暇つぶしにしてください。

 あなたは昨日の晩御飯を思いだせますか?

 私は昨日オムレツを食べました。


 3日前の晩御飯だとどうでしょう?

 さらに難しくなりませんか?


 では、昨日おもしろかったTV番組は覚えていますか?

 最近TV見ませんか?

 ニュースくらいは見ましたかね?


 さらに難しくしましょう。

 4日前の朝、何をしていたか思い出せますか?

 それも具体的にはっきりと。



 歯磨きは確実にしたかな?朝食は食べたな。あれ?朝食はなんだっけ?

 と混乱させたらすいません。

 


 毎日同じような行動をしていれば、「多分あんなことやったなぁ~」という目星がつきそうですが、日ごとに生活が違うとわからなくなるでしょう。


 数日前、数年前と遡る時間を遠くすればするほど、記憶というのは曖昧になっていきます。



 例えば、幼少期に経験したことのない話があるとします。

 犬に追い掛け回されたことがある、という経験にしましょうか。

 それを、親からさも真実かのように話されたらどうでしょうか?

 記憶の中に、「あーそういえばあったなぁ」という感覚が浮かび、映像までついてくるのではないでしょうか?


 これは実際に研究もされており、脳というのは案外曖昧で、記憶を容易に改ざんしているのではないかと言われています。


 もちろん、その場で嫌なことがあったら、その記憶だけを消せるような便利なものではないですが、特に覚えても居ない情報は簡単に改ざんできてしまうかもしれません。



 同窓会などで、

「そういやAとB子って付き合ってたよなぁ」

 と、あなたが話します。


 すると、

「いやいやいや、C子だよ彼女は」

「そうだよC子だよ」

「忘れっぽいなお前は」

 という声が周囲から聞こえるとします。


 あなたは

「あーそうだったそうだった」

 とあまり気にもとめず話を続けるかもしれません。

 

 しかし、周囲が全員嘘をついていたとしたらどうでしょう。

「別にB子でもC子でもどうでもいいよ」

 となるかもしれませんが、情報自体は改ざんされているわけです。



 こうなってくると信頼のおける人から

「そういやあの時5000円貸したよな?」

 と言われても、記憶が改ざんされてしまう人もいるかもしれません。

 

 もちろん真実であるかもしれません。

 しかし、自分が覚えていれば真実、覚えていないものは嘘、という風に考えるわけにもいきません。覚えていない真実だって必ずあります。



 幼少期の話をしましたが、実際覚えていなくても、親から教えられた真実の話などいくらでもあるはずです。


 

 記憶というのは興味深いものですね。





 ではここで、突然ですがこの文をここまで読んでくださったあなたに質問です。







 私の昨日の晩御飯は何だったでしょうか?


 あ、上の文まで戻らないで下さい

 戻ってしまったらもう終了です







 ヒントは「和食」です




 どうですか?何か思い出しましたか?




 では答えを頭に浮かべて下さい。
















 答えは、オムレツです。






「和食じゃないじゃん!」

 というあなた


 すいませんでした。これはいかに記憶をねじ曲げられるかの実験です。



「オムレツだろ覚えてるよくだらねぇ」

 というあなた

 本当にすいません。文章力を磨いて出直します。

 ここまで読んでくださって本当にありがとうございます。


あとがき


お疲れさまでした。

こんな文を読んでくださってありがとうございます。

前回に続き、完全なる個人興味で作ったものです。

人は何気なく得た情報をどのように保存しているのか、またそれは改ざんできるのか、というのをテーマに書きました。              


短い文なので、オムレツというワードをずっと覚えていられるような気もするので、完全にこれは失敗だったかもしれません。


そういった点もコメントなどしていただければ幸いです。


                                           



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