第2話
そして公園
流石と言うべきか、
子供で溢れていた。
この公園は何気
大きくて芝生も綺麗
奥へ進むと木に囲まれた
自然を残した場所がある
「ねぇ、奥行かない?」
「あぁ、いいぞ」
昔からここが好きだった
表の騒がしさと全く別の
空気が流れていて
人が苦手な私には合っていた
「ここに来て誰か
居たこと無いなー」
「確かに。あんま
知られて無いのかもな」
「有り得るね」
「そういや昔ここに
秘密基地つくったよな!
探してみないか?」
「あぁ、懐かしいね
探してみようか!」
- 30分経過 -
「あったぞ!!」
「え!? あったの?」
「ほら、これ!」
「ほんとだ..懐かしい」
当時1週間かけて
つくった力作だっけ
外見がしっかりしてて
中の設備もそこそこ良い
って感じだったな
「入ってみる?」
「入れるか? これ」
「なんとかいけるよ」
「じゃあ、入ろうぜ!」
入ってみると
不釣り合いな雰囲気の本が
1冊、置かれていた。
「琥珀こんな本知ってるか?」
「いや、知らないけど」
「読んでみるか!」
「読めるの?」
「..多分大丈夫だろ」
「じゃあ、読んで!」
「えーっと?
『これは実に不思議な噺。
人々に知られていない
ベルフェアと言う場所が
ありました。
ベルフェアには色々な
ものが居ます
魔術師や勇者なども居れば
普通の人間や動物も居ます
ベルフェアに来れる者の条件
それは─── 』
で終わってるぞ」
「続きが思い浮かばな
かった感じかもね。」
「確かにな(笑
じゃあ、出るか?」
「そうだね。」
外に出るとそこは
“見た事の無い大通り"だった