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そして、翌日になって
嫌な朝、いつも通り アラームが響いて
今日も生きてると知らせる 世界は続いてると語りかける
かさぶただらけの左腕と 包帯を巻いた心のまま
TV、不景気は終焉を告げずに続いて
80's、泡を自慢する 新世紀、喪失を背に担ぐ
縫い目だらけの世界地図 一つを区切って深い傷
戦場と歴史の授業 命を懸けて戦った少年は
たった2点に捧がれた
情報誌、ガセネタ見て 寝た亡き芸能人
90's、無駄なジェネレーション 新世紀、拘束を心に纏う
ハズレしかないくじ引きで 幻のアタリを待っている
空想と藍色の空 死にたがりの少女が笑った
すぐに忘れる夢の中で……。
希望という死語を用いる光など黙れ、美的栄光は個々に無い事
嫌な生活に怠い体を縛り付けて毎朝、君が頼るのはアラーム音
あぁ、傷は消えないなぁ 何もないなぁ、生きにくいなぁ
腕を切って、死を語って そして、翌日になって……。
嫌な日々、願わくば 最後になって
嫌な日々、願わくば 見たくなくて
嫌な日々、願わくば 翌日になって……。