雨と唄うように
「今日は一日、雨でしょう」と朝のニュースで言っていた
それを聞いた君は一体どんな気分になるのだろう
憂鬱だろ? 最悪だろ? 雨なんて嫌いだろ?
「私は貴方が嫌いなの」と最愛の少女が言っていた
それを聞いた僕はどうして笑顔を浮かべるのだろう
憂鬱だよ 最悪だよ 僕が嫌いなのは雨なのに……。
太陽は夜に姿を消して、月は朝方そっと消える
無くなる事に気付かない様に、僕もそのうち消えていくだろ
『私がいると世界は憂鬱』君なら何を思う?
本当はあなたがいるから最悪なんじゃない
僕自身が憂鬱だから、君自身が憂鬱だから
雨と唄うように、生きていこう
「来週はずっと雨でしょう」と週末のニュースが言っていた
それを聞いたから君は屋上に向かったのですか?
違うだろ? 間違いだろ? 雨だからって死なないだろ?
鳥は悲鳴を高らかに上げて、僕等は笑い声を響かせる
雨を嫌って、落ち込んだ降りをする事に慣れただろ?
『私がいると世界が憂鬱』君なら何を思う?
世界はあなたがいるから生きていられる
僕自身が憂鬱だから、君自身が憂鬱だから
雨と唄うように、堕ちて逝こう……。
『雨が降れば憂鬱』なんて誰が決めたルールだ?
確かに濡れるよ、遊べないよ
それでもさ、本当に憂鬱なのは一体誰だ?
『私がいると世界は憂鬱』君なら何を思う?
本当はあなたがいるから最悪なんじゃない
僕自身が憂鬱だから、君自身が憂鬱だから
雨と唄うように、生きていこう
「今日は一日、雨でしょう」お互い憂鬱だな
雨と唄うように、生きていこう
「来週はずっと雨でしょう」お互い憂鬱だな
雨と唄うように、生きていこう
僕が一番嫌いな雨の日でも、心が晴れる事がありますように
憂鬱だよ 最悪だよ でもね、雨と唄うように、生きていく