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序章
初、シリーズモノです。
───あれ?
咲希はいつもの塾の帰り道、公園の池付近でどこかで見かけたような顔を見つけた。
「・・・」
気がする、というだけなので、声をかけることもなくすれ違おうとしたところ、その相手がぶつかってきた。
(なんだよ・・・)
顔をしかめたその時だった。
「・・・は?」
咲希は、落下防止用の手すりを超えて、池の真上に来ていた。
「咲希ちゃん!」
友達の声に、はっと我に返るがもう遅い。咲希の体はもう既に水面に付こうとしていた。
バシャン、と派手な音を立てて池に落ち・・・なかった。
池に落ちるその瞬間、咲希は大きな蜘蛛の巣に引っ掛かったような感触を感じた。その見えない蜘蛛の巣のようなものが、咲希が池に落ちるのを阻んだからだ。
───クソ、してやられた───。
誰かがそう言ったのを最後に、咲希の前は真っ暗になった。
読了ありがとうございます。
さて、どんな物語ができるんでしょうか?
自分にも、よく分かりません・・・正直。
続きも、もちろん書こうと思っているので、よろしくお願いします!