2-4 公共の電波に乗せたワンツーフィニッシュ
――〈オクタゴン〉・一階リビング。食事や入浴を済ませ、そこには〈神威結社〉の五人がパジャマに着替えて集まっていた。本日の成果の報告や、いよいよ明日に控えた〈極皇杯〉についての話し合いも兼ねて、である。時計の針は二十三時半過ぎを指す。
リビングの棚の上には、先日のEMB優勝で手に入れた黒いチャンピオンベルトが飾られており、照明を受けて下品なほどに金色の輝きを放っている。俺は「夜用」の赤ニット帽を冠り、テレビに映る格ゲーに拓生と共に夢中になりながら、竜ヶ崎の話に耳を傾けていた。
「――っつーワケだ!ボス!すげェだろ!?」
「ほう。それで竜ヶ崎が〈鉛玉CIPHER〉のクランサブマスター――帯刀さんに勝ったのか」
「見事な勝利でしたぞ。――って日向女史!やはりその格好は目のやり場に困りますぞ!」
「もー!オタクくん慣れろしー!」
俺の左隣に座るのは、パジャマ姿で髪を下ろした陽奈子。毛先が桜色の金髪が可愛らしい。陽奈子が着るパジャマは、いつものヘソ出し見せパンファッションほどの露出度ではないものの、太腿を大胆に露出しており、何ともエロティックだ。
――相変わらずエロいな、この子……。
「でもよォ、これで八連勝だァ!ボス!『なでなで』してくれェ!」
「よしよし、偉いじゃないか竜ヶ崎」
俺はそんなしょうもないことを考えながら、俺に犬のように懐いて頭を寄せてくる竜ヶ崎の頭を撫でる。竜ヶ崎は相変わらず、達筆に「忠誠」の二文字が書かれたナンセンスな白Tシャツを着用している。俺と拓生が注目する画面の中では、派手な技の応酬が繰り広げられていた。
「ガッハッハ!そうだろォ!ボス!」
「でも巽ちゃんもホント強くなったわね」
「ええ、日頃のトレーニングの成果ですね。ですが気になるのは……」
「そうね、あまねえ。『雪渚は〈極皇杯〉を優勝できない』って銃霆音が言ったって話だけど……アイツ何言ってんの?雪渚とフツーに引き分けたくせに」
――今更説明の必要もないかもしれないが一応。〈極皇杯〉は今年で第十回を数え、去年の総参加者数は四十万人超、全世界での生中継の最高視聴率は九割を超えるモンスターイベントだ。第十回という節目――メモリアル大会でもある今年は更に注目度を増している。
――明日のクリスマス・イヴから予選が、翌日のクリスマス当日には本戦が行われる。予選は、全参加者が八つのブロックに分かれ、バトルロワイヤルを異能バトルで戦い抜く。そして、各ブロックで最後に残った一名――計八名のみが本戦に進むファイナリストとなる。
――本戦では一対一の異能バトルをトーナメント形式で行う。優勝者には虹金貨千枚――旧世界で言うところの日本円で十億円相当が贈られる他、〈十天〉へのメンバー入りを果たすことも珍しくない。即ち、〈十天〉を除く者のうち、誰が最強か――「世界十二位」を決める超絶ビッグイベントだ。
「『怪物』か……。雷霧や師匠ほどの……」
「それに銃霆音氏は『断言する』とまで言ってましたからな……」
「だがアイツとの異能戦は結局、俺が指定した時間制限がある中で、かつアイツに俺を殺す気がない――という極めて俺に有利な条件下でだ。正直本当にお互いが殺す気で戦って、俺が雷霧に勝てるとは思ってないよ」
「えー!雪渚なら勝てるのに!」
「そうですよ、せつくん。謙遜しすぎです」
「天音……陽奈子……お前らがその銃霆音よりも席次が上なのが一番怖えんだけどな……」
「ふふ……」
「えっへへー」
俺の冗談に笑う陽奈子と天音。俺の右隣に座る天音も髪を下ろしたパジャマ姿だ。昼はまだメイド服を着たいという拘りがあるようだが、こうして夜だけでも偽りのベールを脱いでくれるようになったのは大きな進歩だ。
「まあ雷霧の話は気にしても仕方ない。『フェイク野郎』だし」
「ふふ、そうですね」
「マジそれな!」
「まァアイツ、ワケわかんねェからなァ!――つーかよォ、どうせなら姉御や陽奈子、銃霆音とも〈極皇杯〉でガチでバトってみたかったよなァ!」
「お前ホント戦うの好きな……」
「残念ながら、我々〈十天〉は〈極皇杯〉の運営サイドですからね」
「――むむっ、それで雪渚氏。大和國氏との修行はどうだったのですかな?」
――〈十天〉・第五席――大和國綜征。俺は結局、一度も、冷静な師匠の顔を歪めることすら叶わなかった。
「ああ、稽古は一通りつけてもらったがあの人強すぎるわ。一切の隙も見当たらないし、俺が〈天衡〉で掟を定めてもそれを一瞬で看破してくる」
「マジかよォ!ボスが勝てねェってとんでもねェな……」
「何者だよあの人。読心術でも習得してんのか?木の枝振ってソニックウェーブ起こすし……」
「流石〈十天〉ですな……」
「まあ、あの大和國さんにあそこまで言わせた雪渚もさすがなんだけどね」
「そうですね。素晴らしい戦いぶりでしたよ。流石せつくんです」
――雷霧に師匠――あんな化物……いや、『怪物』たちが優勝した〈極皇杯〉。本当に優勝できるのかと不安になってくるな……。
「そうだなァ!日付が変わればいよいよ〈極皇杯〉の予選だァ!姉御ォ!陽奈子ォ!拓生ォ!しっかりボスとアタイの応援を頼むぞォ!」
「もちろん!アタシたちもしっかり雪渚と巽ちゃんを会場で応援するから!」
「もちろんですぞ!」
「はい。いよいよですね……」
天音が白い髪を掻き上げる。天音の髪が揺れる度に、甘いラベンダーの香りが鼻先を掠める。そのサファイアブルーの瞳には何処か、〈極皇杯〉での俺を案ずるような、そんな不安の色が滲んでいた。
「ねー雪渚ー、〈極皇杯〉が終わったらさー、二人でデート行きたい~!」
突然、左隣に座る陽奈子が、まるで天音を挑発するかのように俺に腕を絡めてきた。ゲームのコントロールが大きく鈍る。
「あら陽奈子さん。せつくんの今カノである私の前でよくそんな発言ができましたね?呆気なくフラれた似非ギャルの分際で」
「はー!?アタシが『フってほしい』って言って雪渚はそれに答えてくれただけだしー!実質まだフラれてないからチャンスあるしー!てかあまねえだって愛が重すぎて雪渚が受け止めきれてないじゃん!」
「でも実際せつくんの彼女は私じゃないですか?もうそれが答えじゃないですか?あと私の方が胸も大きいですし。対戦ありがとうございました」
「キー!!超マウント取られてんだけど!!」
天音は陽奈子を煽るように一礼する。一方の陽奈子はそれを受けて仔犬のようにキャンキャン吠えている。
「見ろ拓生、俺のために二人の美女が争っているぞ。絶景かな絶景かな」
「……天ヶ羽女史はもう日向女史で遊んでますな」
――陽奈子が俺を巡って天音に喧嘩を吹っ掛けるも、陽奈子が言い負かされて悔しがる。三日に一回は見る光景だ。天音と陽奈子は仲が悪くなったと言うべきなのか、仲が良くなったというべきなのか……。
「今日の喧嘩も天ヶ羽女史の勝ちですな……。というかお二方……どんどん仲悪くなってませんかな……?」
「ガッハッハ!喧嘩するほど仲がいいって言うじゃねェかァ!」
――こうして罵り合ってはいるが、二人が互いを認めているのは明らかだった。天音の敬語は中々外れないものの、陽奈子のお陰で、以前よりかなり口数も増え、感情の機微を表に出してくれるようになった。陽奈子も俺たちとすっかり打ち解けて、天音のお陰で、感受性豊かで喜怒哀楽がはっきりした子だとわかった。
「――いいっ!?雪渚!よく聞いて!雪渚はあまねえの色香に惑わされているだけよ!」
陽奈子が天音に牙を剥きながら、俺に告げた。手元のコントローラーを必死に動かす。
「あまねえが巨乳なんて幻想よ!だらしない体型じゃない!」
「あら、グラマーと言ってほしいものですね。私はせつくんに相応しい女になるため自分磨きを欠かしたことはございません」
「くっ……一理あるわね。流石あまねえ……」
「口喧嘩弱いですなぁ……。日向女史……」
「つーか口ではああ言ってるが……お互いの評価、高いは高いんだよな……」
「あァ?乳なんざ戦うのに邪魔だから要らねェだろォ!」
竜ヶ崎が自慢げに胸を張る。そのダサTシャツの表面に一切の起伏はない。竜ヶ崎はキッチンの冷蔵庫から取り出したばかりのクッキーをむしゃむしゃと頬張り始めた。
「異能至上主義の新世界では……竜ヶ崎女史の発言も強ち間違いではないのが男としては辛いところですな……」
「――待って雪渚!大事なのは大きさじゃないわ!張りと形よ!それならアタシ自信あるもん!」
「ほう……」
モニターから一瞬目を離し、パジャマ姿の陽奈子を視界に捉える。流石、「#ぶっ壊れギャル」の異名を取る陽奈子と言うべきか、出るところは出て引っ込むところは引っ込んでいる。
「せつくん、『ほう……』じゃないですけど」
ジト目で俺を睨み付ける天音。その視線が刺すように痛い。――と、俺が一瞬目を離したその隙に、拓生が待っていました、とばかりにコントローラーを巧みに操作し、俺の操作するキャラクターを粉砕する。
「あっ……拓生てめー!それバグ技だろ!」
「フフフ……!公式から声明が出ていない以上は仕様ですぞ!」
「ぐぬぬ……」
「フフフ……!今期のランクマッチ世界八位の雪渚氏では三期連続世界七位の小生には及びませんな!」
「ぐぬぬ……」
完全に言い負かされた俺はコントローラーをガラス製のローテーブルの上に置き、ソファに凭れ掛かる。
「てかオタクくんはともかくとして……雪渚もどれだけやり込んでるのよ……」
「神ゲーだぞこれ。陽奈子もやるか?」
「――じゃなくって雪渚!よーく考えて!八十五年前から付き合ってるからって、それは新しい恋をしちゃいけない理由にはならないわ!」
「あァ?そうなのかァ?」
「アタシはスタイルいいし、顔面も強いし、フォロワー数も世界一だし、料理は……刃物使わない料理ならできるし……頭は……そんなに良くないけどそれもほら、愛嬌だと思わない!?あと〈十天〉だし!それにアタシは雪渚に初めてを捧げる覚悟だってできてるわ!」
「わかってないですね、似非ギャルさん。せつくんはもう遊び終わっている方ですので処女なんて面倒なだけですよ」
「えっ……雪渚、アタシのことめんどくさい……?」
陽奈子が両目に涙を浮かべる。そのルビーの瞳を見て首を縦に振れるほど、俺は鬼畜ではなかった。
「そんなわけないだろ……。天音も揶揄うのはやめてや――」
「――せつくん。この人、せつくんがリビングに忘れたボールペンを股間に押し付けて毎晩ヨガってますよ。耳障りな嬌声が私の部屋まで響いてきます」
「ちょっ……!なんでそれを――じゃなくって、そんなことしてないし!」
「見てください、せつくん。綺麗な自白でしたね」
「めっちゃ恥ずい……!死ぬ……!雪渚、今顔見ないで!」
陽奈子は両手で真っ赤になった顔を覆い隠している。天音はしたり顔でニヤニヤと笑みを浮かべながら、勝利の余韻に浸っている。
「なんだキョーセイってのはァ?食えるのかァ?」
「あのー……お二方……小生もいること忘れてませんかな……」
「――で、でもそれ言ったらあまねえだってそうじゃん!雪渚の部屋にこっそり取り付けてた監視カメラさー!一回雪渚にバレて外されたのにまた取り付けようとしてたし!」
「なっ……!ちっ……違うんです、せつくん。飽くまでせつくんに危険がないように……!」
不意を突かれた天音が珍しく、顔を真っ赤に染めて、俺から目を逸らす。恥じらいを誤魔化すように白い毛先を弄り始めた。
「ほら雪渚!自白した!自白した!」
「くっ……陽奈子さん……手強いですね」
――何やってんだ、コイツら……。
「お前ら……マジでいい加減にしろよ……」
――天音と陽奈子――二人が俺を好きだと言ってくれることは、本当に嬉しい。天音も陽奈子も、俺には勿体ないくらい魅力的な女性だ。
――感情としては陽奈子の想いに応えてあげたい気持ちがないわけではない。それこそ、陽奈子の背景を思えば、陽奈子だって報われても良いハズだ。
――仮に俺と陽奈子が恋愛関係に陥るとなれば、天音は表向きには祝福してくれると思う。だが、それと同時にきっと深く悲しむし傷付く。八十五年もの間、天音を泣かせ続けてしまった俺に、そんな行為が許されるハズもない。
俺は板挟みに遭っていた。この難題を、この二週間ずっと考え続けたが、一向に答えの出ない。ただ一つ決めていたのは、天音や陽奈子に対して誠実でありたいということだった。
「――とは言えこのままではせつくんの貞操の危機ですね……。やはり〈極皇杯〉の開会式での親善試合……負けられません」
「おォ!『えきしびしょん』ってアレだろォ!?姉御と陽奈子がバトるってやつ!」
――〈極皇杯〉の開会式では例年、〈十天〉同士の超ハイレベルな異能バトルが行われる。そして今年は、陽奈子と、〈十天〉だと世間に公表したばかりの天音の異能バトルが行われるのだ。
――〈極皇杯〉では闘技場全体に張り巡らせた魔道具・〈継戦ノ結界〉によって、観客に被害が及ぶことはない。〈継戦ノ結界〉は異能による一切の攻撃を通さない。世界最強の〈十天〉も、ある程度は思いっきり戦えるということだ。
「天ヶ羽女史のバトルは新世界の多くの者にとっては初見ですからな。回復の異能でどう戦うのか――注目度も高いですぞ」
――俺への襲撃が多いのもそれが理由だろう。回復に特化しており戦闘力はないと推測されている天音、そして卑怯な手だったとは言え、〈神屋川エリア〉を支配していた竜ヶ崎龍に敗北したことが広まってしまった陽奈子。
――この二人が〈十天〉と言えども、数的有利を取れば〈極皇杯〉前に俺を潰せるのではないか、と考える馬鹿も少なくはない。まあ実際はそんなワケがないから二人は〈十天〉なのだが。
「ふふ……今カノと片想い馬鹿女の格の違いを見せつけてあげますよ」
「ふん!絶対あまねえに負けないから!」
――すると突然。ピンポーン、とインターホンが鳴った。時計の針が丁度、午前零時を回ったところだった。
「あァ?客かァ?」
「なんだこんな深夜に。非常識だな。学歴が低いのか?」
「ふふ、せつくん。それは問題発言ですよ」
「雪渚、アタシ出てこよっか?」
「あーいや、俺が出よう」
玄関の扉を開ける。――すると、〈オクタゴン〉の敷地内に入るための黒い洒落た縦格子の門の前に、カメラやマイク等の撮影機材を持った者たちが集まっていた。門番の〈竜ヶ崎組〉の元構成員の二人が追い返そうと必死に抵抗している。
「――あっ……!夏瀬雪渚さんが現れました……!」
インタビュアーらしき女性は、カメラに向けてそう告げる。靴を履いて外に出る俺の背後から、天音、陽奈子や拓生、竜ヶ崎が顔を出した。
「優勝候補の〈十天推薦枠〉に直撃インタビューということですね」
「もー、折角みんなで話してたのにー」
「おォ!そういうことかァ!」
「雪渚氏、この時期はもう優勝候補の出場者には無礼講、というのが〈極皇杯〉の通例ですぞ」
「ほー、そんなものか」
――雷霧が本気ではなかったとは言え、事実、俺は雷霧と異能戦を引き分けた。そして〈十天推薦枠〉。俺は今年の〈極皇杯〉の優勝候補の一角として名が挙がるようになっていた。
彼らの前で足を止めると、門扉越しにカメラを向けられる。それと同時に、インタビュアーの女性が俺にマイクを向けた。
「深夜にすみません、夏瀬さん!ジパングTVの者ですが!」
「はあ」
「〈十天推薦枠〉に選ばれたわけですが……ズバリ!明日……いえ、もう今日ですね!今日からの〈極皇杯〉!意気込みをお聞かせください!」
――ぶっちゃけた話、〈極皇杯〉を優勝しなくても最期に笑って死ねるくらいには、仲間にも恵まれた。〈神威結社〉のみんなのお陰で楽しい時間を過ごさせてもらっている。幼少期、勉強ばかりで全く友人のいなかった俺にとって、こんなに幸せなことはない。
――だが、〈極皇杯〉を優勝することは、その力を新世界に誇示することだ。親善試合で天音と陽奈子の異能戦を俺が許可したこともそのためだ。力を示せば、否が応でも毎日が戦場となってしまう新世界で、仲間が危険な目に遭う可能性を限りなく減らせる。
――ならば、俺の答えは、当然一つだ。
赤のニット帽を押さえ付けるようにして目深に冠り直し、向けられたカメラのレンズの奥を見据えて告げた。カメラの奥でテレビを見る、新世界中を挑発するかのように。
「――ああ、優勝します」
そんな俺の優勝宣言を、背後で天音や陽奈子、拓生が静かに見守る中、俺の背後にいた竜ヶ崎が飛び出してきた。……カメラに中指を立てながら。夜風に竜ヶ崎の長い黒髪が靡く。
「――そんでアタイがボスに続いて準優勝だァ!テレビの前のクッソ雑魚共ォ!〈神威結社〉の進撃に震えて眠りなァ!!」
「こっ……これは大胆なワンツーフィニッシュ宣言が出ました!〈神威結社〉のお二人の活躍に乞うご期待です!あ、お二人共!こんな時間にありがとうございました!」
そう言って報道陣は頭を下げて去っていった。庭園に月光が差す中、〈オクタゴン〉へと踵を返す。真冬の寒空には朧気ながら、美しい月が浮かんでいた。
「さむっ……」
「ボス!言ってやったぜェ!」
「ナイスだ、竜ヶ崎。よくやった」
「ガッハッハ!当然だァ!」
「ほら雪渚!巽ちゃん!早く!風邪引くよ!」
玄関で陽奈子が催促する。リビングに戻ると、拓生が徐に虚空からノートパソコンを取り出して触り始めた。画面を覗いてみると、インターネット上の、〈極皇杯〉に関する掲示板のようだった。
「むむっ、スレも盛り上がってますな」
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第十回極皇杯スレpart.239(558)
>アルジャーノン優勝宣言!
>霧隠の優勝予言しとくわ
>優勝宣言きちゃー!!!
>今年神回の予感
>夏瀬優勝宣言アツ
>勇気あんなー
>優勝宣言ってマジ?チャンネル何番?
>十天推薦枠きちゃ!
>アルジャーノン勢い乗ってるわ、まじで優勝ある
>夏瀬と一緒に映ってた角生やしてる子可愛くね?
>わかる
>まな板やん
>竜ヶ崎巽やろ
>オープニングセレモニーでトリクラ出るってマジ?
>マジらしい。友達から聞いた。
>こどおじwww友達いないだろwwwパソコンカタカタwww
>↑お前の方が友達いなさそうで草
>↑効いてる効いてるwww顔真っ赤www
>まあでも優勝候補筆頭は海酸漿は不動。
次点で幕之内、冴積、大和國。
次いで知恵川、馬絹、夏瀬あたりが横一線か。
>↑猿楽木と犬吠埼が出ない時点で極皇杯エアプ確定
お前は極皇杯語んな
>大和國弟今年は行くっしょ、頭一つ抜けてるわ
>↑去年銃霆音に瞬殺されたじゃん
>銃霆音は強すぎたからしゃーない
>ガチで天音さんと陽奈子ちゃんと一つ屋根の下なの裏山
>↑お前じゃ無理www
>↑なおここまで全員無理な模様
>俺たち全員、女に相手にされないからここいるんだぞ
>俺らの萌ちゃん今年出ないの?
>馬絹、知恵川のエントリーって確定してる?
>ggrks
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「……インターネットすぎるだろ」
――夜が更ける。皆が誇りと誇りをぶつけ合う〈極皇杯〉が、皆が人生を懸けた〈極皇杯〉が、いよいよ幕を開ける。
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