表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/10

加速中

 おバカなアネは…まったくもってアホなのです。

 

 

 …

 

 アホのスピード違反です‼︎

 

 現在真夜中…

 

 もう、みなさんが眠りについているお時間です。

 

 なんなら次の日になったばかりなのですが、明日は休日でお休みなのでオレは夜更かしをしていたんですよ。

 

 そしたら…誰かがトイレに行ったんですよ。

 

 まぁ、そこまではよかったのですが…ノックもしないでいきなりソロ〜っと誰かがオレの部屋に入ってきましてね…

 

 

 …

 

 

 それが、おバカなアネですよ。

 

 

 ほぼ目もあいていない感じでして…なんのようなん?と目でアネを追っていたら、まさかの…まさかの…

 

 

 オレの布団に入ってきたんですよ‼︎

 

「え?なにしてんだよ‼︎変態姉貴‼︎でてけよ‼︎」

 と、押し返そうとしたら…ガッツリ抱き込まれました。

 

 

 …

 

 コイツ…完全にオレの部屋を自分の部屋と間違えていやがる‼︎

 

 挙句にオレを抱き枕だと勘違いしてるー‼︎

 

 …

 

 まぁ、オレはいいよ?

 

 むしろこんな素敵な時間がいきなりやってきて、もう寝るわけ絶対ないよね?くらい眠くないわけなんですよねー。

 

 

 チャンスターイム‼︎

 

 

「くるみ〜‼︎」

 と、ここぞとばかりに一回抱きついてしまいました。

 

 

 やば‼︎

 

 幸せすぎるっ‼︎ 

 

 くるみ、くるみ、くるみぃ〜♡

 

 

 …

 

 

 寝ぼけているとはいえ…完全にオレはやりすぎましたね…。

 

 オレは変態ですね…。

 

 我にかえり、くるみを起こしました。

 

 

「おい、起きろって!!」

 

「ん〜…あはは、クスクスッ、あはは」

 

 

 …

 

 夢の中で完全にツボっていやがる…。

 

 

「もー、どうすんだよ⁇ここで寝るか?」

 

 寝てるくるみに話しかけるも、一向に起きないし、めっちゃ笑ってるし…

 

 

 …

 

 仕方ないと、オレはくるみの部屋から抱き枕を持ってきて、ベッドにおいた。

 

 

 するとすかさず抱き枕にしがみつく、くるみ。

 

 

 …

 

 

 コアラかよ⁉︎

 

 

 オレは仕方なくコアラくるみをオレの部屋に置いて、リビングのソファで寝ることにした。

 

 

 はじめは、くるみの部屋で寝ようかなって考えたけど、またくるみがトイレから戻って今度はちゃんと自分の部屋に戻ってきたら、また迷惑だからリビングに寝ることにしたのだ。

 

 

 

 ソファって眠り浅くなりがちなんだよね。

 

 

 

 

 あさ、一番に起きてきたのは母さんじゃなくてどうやらくるみだったらしい。

 

 

 ソファに寝てるオレを見てくるみのやつは、

「クスッ、こんなところで寝ちゃって。風邪ひくぞ?」

 と言いながら布団をかけなおしてくれた。

 

 

 くるみのやつめ‼︎

 

 呑気に風邪ひくぞ?って…なんなんよ⁉︎

 

 

 たぶんくるみのやつは、いつも通り自分の部屋で寝ていたと思い込んでいるようだった。

 

 

 だから、くるみがオレに布団をかけなおしたその瞬間、くるみを布団の中へ引きずり込んでやった。

 

 

「うきゃっ…な、なに?僚⁉︎」

 

「昨日の真夜中のくるみの真似」

 

 …

 

 

 しばらくくるみは、考え混んでいた。

 

 え?どういうこと⁇となっている様子だ。

 

 

 だから、丁寧に教えてあげた。

 

 手取り足取りね。

 

 

 いきなりオレの布団に入ってきて、いきなりオレをこうやって抱きしめてきたんだよと。

 

 

 するとくるみは、

「あ…なんかごめん。てか、離しなさいよ」

 とモゾモゾしだした。

 

 だからオレは、

「離さないよ?だってくるみは、オレを抱き枕代わりにしたんだから。だからオレもそうする」

 と、くるみをぎゅうぎゅうしてやった。

 

 

「ちょっと、やめてよ…そんなことされたら…わたし…」

 と、なんだか…危険モードに入ってしまったように感じる。

 

 

 なので思いっきりくるみの耳に息をフッとふりかけてやった。

 

 

 そしたら、

「ふんきゃっ♡」

 って変な声を出しやがった。

 

 

 こ、これはもう危険です‼︎

 色んな意味で…。

 

 

「バカ変態姉貴‼︎思い知ったか‼︎」

 と、オレは言い残し自分のベッドへ向かった。

 

 

 そしてくるみの抱き枕を廊下にぶん投げてやったのでありました。

 

 

 クッソ‼︎くるみのやつ‼︎

 

 あんな変な声出しやがって…

 

 

 すっかり覚醒して二度寝できないじゃねーかい‼︎

 

 と、なったのでありました。

 

 アホの取り締まりが無事完了した。

 

 

 またアホのスピード違反したら今度は、ただじゃ済まないだろうとオレは思っている。

 

 むしろ…今度は、オレが暴走してしまう可能性だってありうる。

 

 

 部屋に鍵つけてもらおうかな?

 

 変態が侵入しないように…

 

 あと兄貴の部屋にも絶対、鍵つけなきゃだな。

 

 今回は、オレの部屋だったからよかったけど…兄貴がどんな取り締まりするかわからないからな…。

 

 まったく…世話がやけるぜ…

 

 

 

 続く。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ