やっぱ非科学的な人間が「日本オワタ~」とか言うんだなァという話
何かと「日本オワタ~」とか言っとる人間はいるが、クソつまらない冗談で言っておるので無いとしたら、こりゃ何なんだろうね? と常々思う。
単に状況が悪いという意味で言っているなら、日本より遥かに状況が悪い国なんぞ腐るほどあるが、別に終わった国なんぞ無い。絶頂期は過ぎたというなら、まあひとつの区切りはついたのだろうなという感じだが、一度黄金期を達成した国は二度と黄金期にならないなんて法則があるようにも見えない。
そもそも、この418と6430の島々とその海域に人が住み生き続けている限り、彼らそれぞれの生活は続く。
こんな事は、あまりにも分かり切った当たり前の話だ。
そんな日本オワタ論者の原発批判の内容ときたらハァ~と言った感じだ。
レベル7の原子力事故だァ~とかいうアレだが・・・
国際原子力機関(IAEA)が制定している国際原子力事故評価尺度(INES)は7段階であり、福島のように建屋が壊れるクラスの事故は、始めからレベル6か7かしかない。レベル6の判断基準は流出放射性物資の量が数千から~数万と、該当設備が再建可能か否かである。要するに、レベル7という言葉は『重大な事故』以上の意味を持たないのだ。
レベル7という言葉を使って、チェルノブイリのような事故が起きた。チェルノブイリでは4000人(90年のIAEA説異論有)以上の人間が犠牲になった~とか言いたいのだろうが。IAEAのフローリー事務次長は、以下の点で二つの事故は「構造や規模の面で全く異なる」と強調している。
①チェルノブイリ原発では原子炉が爆発したが、福島第1原発の原子炉は自動停止した
②放出された放射性物質も福島37万に対し、チェルノブイリは520万である
③原発事故の放射線犠牲者を決定するのは事故後の対応であり適切だった
そもそも、放射線被曝の影響自体が非常に過大に見積もられているとしか思えない。チェルノブイリの作業員は恐ろしいほどに軽装で作業している。ソ連は復旧に50万以上の人員を投入したが、急性放射線障害になったのは134人であり、放射線が直接の原因での死亡と認められるのは50人ほどになる。事故後に病気が増えたとの意見だが、その因果関係は極めて微妙と言うしかない。事故後の調査では、原発との距離と疾患に相関が無く、チェルノブイリがあったウクライナよりロシアの方が増えていたのだ。
要するに、酒や煙草の長年の乱用、ソ連崩壊後のストレス、元々の遺伝子的問題、食生活の乱れ、運動不足など、そういったモノに隠れてしまう程度の存在なのだ。ともすれば、事故による放射線よりも貧相な避難所や、過激な事故報道の方が健康に害があると観測されてしまうレベルである。
そもそも発癌物質の代表のように言われている煙草であるが、ニコチンは大人でも煙草2~3本分も摂取すれば致死量に達する猛毒だ。そんなのを一日数十本ぐらい吸うのを数十年間続けないと科学的に有意差というモノは観測出来ないのである。
発癌性というのはあくまで確率をあげる毒性であり、放射線に当たると速やかに癌になるとかそういうものではないという正しい認識を持つべきである。巷に溢れている、ひじきを喰ったら癌になるだの、焦げたところは危険だの、○○の発がん性が~というのは基本的に「量」の概念を意図的に無視した霊感商法に過ぎない。
まぁ基礎インフラにカネを掛けていないじゃないかという主張は、全く正しい。御本人の原子力に対する感情論を抜きにすれば、新型の複合方式のガス発電の優秀さを『石炭』という単語を見て感情論で否定しているのではないかとの主張もごもっともだ。研究開発にもっとカネを掛けろと言う意見も否定しようがない。だが、これ等の意見は小泉進次郎を推している時点で木っ端みじんに消え去る。
小泉進次郎がバカバカしいのは、
原子力は減らす! 『石炭火力』を減らしてCO2も減らす!
そして『均衡財政を行う』と述べているから馬鹿なのである。
彼は熱心な消費税増税論者であり、年金返上を要求する程の緊縮論者だ。
彼が提唱する「こども保険」などその典型例と言えよう。
支出の前に増税しなければという、ただの「こども増税」である。
結局のところ破綻論者というヤツは、やれPBは黒字化しなければ”ならない”、やれ原発は動かしては”ならない”と勝手に無意味なルールを作って自縄自縛に陥っているにすぎないである。要するに、終わっているのは「日本オワタ~」と口にしている人間だって事である。