2話、ステータス
文章書くのキツいです。
「あなたたちは、今、どのような状況に置かれているか分かりますか?」
そう言い放ったこの女、レナス・アスケイクは、この部屋の壁に向かって手のひらを向け、
「ファイア・ボール」
その言葉を口にした瞬間、手のひらから馬鹿でかい炎の球が現れ、壁に向かって飛んでいった。
そして、外から太陽の光が入ってきた。
つまり、さっきの炎と同じ大きさの穴が壁に空いていた。
「女神ともなれば、言葉を発さずに飛ばせますが、あなた達が分かりやすいよう言ってみました。」
「実際、これは初級の魔法ですので直ぐに覚えられます。」
俺達が呆けている間に、話が次々に進んでいく。
そうしていると、1人の男子生徒が女神に対して手を挙げ、質問をした。
「あの、いったい此処は何処でしょうか?魔法とか言われても分からないんですが。」
発言をしたのは、成績優秀、スポーツ万能、おまけにイケメンの吉岡誠一。
何とも、誠実そうな名前だが、実際はかなりの女タラシで、彼女が何人もいる。
真面目を装った振りをして、目は完全に女神の大きな胸にいっていた。
アホか.....。
「そうですね.....。異世界とでも言っておきましょうか。」
異世界!俺が最近ハマっている、小説サイトの中にもかなりの異世界転移や転生物のものが、多くあった。
そして今、俺はその異世界中にいると言うではないか!
これで心が踊らなかったら、もはやそいつは男子ではないな。
そんな事を思っていると、急に周りが騒ぎ出した。
「マジで異世界!?」、「ステータスとか分かるのか!?」、「私達帰れるの?」
確かに、俺もステータスだとか魔法だとか使ってみたいが、一番は無事に帰れることではないだろうか。
すると、女神が口を開いた。
「あなた達が心配しているのは、無事にあなた達の世界に帰れるか否か、と言うことでしょう。大丈夫です。あなた達にしてもらう事をしていただければ、元の世界に帰させます。あなた達に拒否権はないので、ご了承頂きますよう願います。」
普通、ここで反論か不満がでると思うが、彼らは黙っていた。
最初に見せられた炎のやつで、彼らは抗っても無駄だと悟ったのだ。
「では、ステータスについてお教えします。ステータスとは、今の自分の状態を表しています。,ステータス・オープン,で見ることができます。」
待ってました!と、言わんばかりに男子達が興奮していた。それを横目に、女子達は思いっきり引いていた。
まぁ、分からんでもないな。(男子の気持ち)
「あともう一つ。あなた達勇者方には、異能と呼ばれる力があります。その力を使って、魔王を倒していただきたいのです。」
なるほど。それが狙いか。
確かに、最初に言うよりステータスなど説明をした方が、受け入れやすい。
俺は、「ステータス・オープン」と、唱えてみた。
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[杉並洋介] 17歳 男
レベル 1
職業 勇者のなり底ない
HP 50
MP 50
攻撃力 50
防御力 50
俊敏性 50
魔力 50
運 2
〈スキル〉
鑑定Lv1・ライト
《異能》
影
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「は?」
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