プロローグ
初めての小説です。
文章力は、自信がないのですみません。
なるべく早い間隔で投稿しますので、よろしくお願いします。
俺は、朝の日差しとともに、ともに憂鬱な気分になった。
「気が滅入る.....」
俺の名前は、杉並洋一。人見知りの高校2年生だ。
見知りすぎて、顔を見られると会話が成り立たなくなるほど.....。
そのため、学校ではいつもフード付きの黒いパーカーを着ていた。
入学初日、校長に交渉し(緊張しまくって長引いた)、許可をもらった。
最初は、周りから変な目で見られたりして最悪だったが、今はとても落ち着いている。と、思う.....。
朝飯を食べ終わった俺は、制服に着替える。
俺の学校の制服は、黒を基調としたもの。
そして、学年ごとに色の違うネクタイをつけている。
ネクタイの色は、1年から、白、灰、黒の3段階となっている。
まぁ、パーカー着ている俺にとっては、どうでもいいことだがな.....。
1人暮らしである俺は、家を出て鍵を閉めたか確認する。すると、ふと、両親のことが頭に浮かぶ。
俺の両親は、俺が中学の頃に事故で亡くなり、俺はショックで心を閉ざしてしまった。
でも今は、俺を引き取ってくれた祖母と祖父のおかげで、少しずつ開きつつある。
2人には、感謝しても仕切れないくらいの恩がある。
こんな俺を、2人なりに一生懸命に育ててくれたんだから。
ただ、重い足取りは未だ変わらない。
最初の頃は良かった。なにせ、顔を隠しているおかげで誰も関わろうとしてこないからだ。
ただ、2年に上がってから、とても居心地が悪くなった。理由は1つ。
俺は、教室への階段を上がり、暗がりの廊下を渡る。
教室の扉を開けると、いつもの挨拶が聞こえた。
「あ!おはよう洋介くん!」
クラスの女神的存在である山下桃花だ。
黒髪のロングに、整った顔立ちをした美少女である。
何故か彼女は、いつも俺を気にかけてくる。
俺は、彼女とは初対面で存在すら知らなかった。
学校規模でファンクラブがあると知ったときは、流石にビビった.....。
「洋介くん、元気ないね.....。大丈夫?」
山下さんからの気遣いは、逆効果になってしまっている。
おかげで俺は、周りの男子から目の敵にされてしまっている。
「大丈夫だよ、山下さん。ありがとう。」
フードの奥で、精一杯の笑顔を返した。
すると、山下さんは顔を背けてしまった。心なしか、顔が赤い。
俺の笑顔は、そこまで酷いのだろうか。笑ってしまうほどに.....。
おっと、もうすぐホームルームの時間だ。俺は、自分の席に向かおうとした。
そのときだった。足元から、紫の光を放った魔法陣のようなものが浮かび上がった。
周りからは、
「眩しっ!」、「まさか、異世界召喚!?」、「山下さんは俺が守る!」と、騒いでいた。
かくいう俺も、実際混乱していた。
一体、何が起こっているのか。
新手のドッキリか?
そんなことが、頭に浮かんだ。
その瞬間、俺の視界は光に包まれ.....、
ここは、どこだ?
目の前には、傷だらけの机などない、白い無機質な部屋が広がっていた。