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1 クラスの奴等と異世界に行きたくない‼︎

かなり更新が遅れていました。すみません…。受験も終わり、心機一転。これからもよろしくお願いします‼︎

俺の通っている学校はどこにでもある、普通の学校だ。北館、南館、東館ってな具合に校舎がコの字に並んでいる。年季の入ったこれらの校舎は薄い黄色か白か分からないような色で塗られている。この光景も今日で最後だな…。写真撮っておこうかな……?先生にスマホ見られたら取り上げられるからダメか。


「無念……。」

「なっ…なにを、言ってる、の……?」


おっと、残念な気持ちが声に出ていた。ん?俺の言葉に反応したこの声は、


「おはよう、舞那」

「おはよう…朔真…君…。」


返事を返してきた彼女、佐嘉 舞那( さが まいな)は俺と同じクラスで、唯一の仲間だ。ここで俺のクラスについて簡単に説明しよう。今俺のクラスメイトは30人だ。そして、クラスは担任も含めて2つの勢力に分けることができる。その勢力の一つに、俺と舞那以外は所属している。もちろん、担任もこの勢力に所属している。だから今、俺と舞那はクラス内で孤立していた。世間一般で、イジメと言われることも受けたことがある。それでも学校に行くのは、俺たち二人が、学校を休んだらお前らがクラスでイジメを行なっていると教育委員会だかPTAだかに報告するぞ、と担任に言われたからだ。あの担任、九頭島 唯介(くずしま ただすけ)、通称クズ先に。親がこの学校の理事長だからって教師になったらしい。校長先生もあまり逆らうことができないそうだ。俺たちがイジメを受け始めたのも、原因はこいつのせいだ。その話はまた今度にして、と。玄関から舞那と一緒に歩いていたら自分の教室の前に着いた。


「それじゃあ…開けるぞ?」

「……うん。」


教室に入る覚悟ができたか、2人の間で確認をした。目の前のドアを開ける。

―ガララララララ。

ドアが開いた瞬間クラス中の目がこちらに向く。憎悪と嗜虐心のこもった視線や、好奇の視線、ゴミを見下ろす視線が俺たち二人の身体を貫いていく。俺はMじゃないから、この視線は慣れない。未だに気持ち悪く感じる。舞那も気持ち悪く感じるようだ。そんな視線を避けるように俺たちは自分の席へ歩いていく。ちなみに、俺の席は一番後ろで窓に近いところだ。舞那は俺の隣の席だ。俺たちが自分の席に座ると、クラス中の誰もが俺たちをいないものとして扱い始める。舞那はいつもどおりにスマホで音楽を聴きながら、ポーの黒猫を読んでいた。俺はクズ先が来るまで寝ることにした。瞼が重くなってきて、さぁ寝るぞ!と思った矢先に、扉の開く音。


「おはよ〜。ホームルーム、始めるぞ〜」


教室にクズ先が入って来る。それと同時に、今まで騒いでいた奴らも、自分の席へと戻っていく。空いていた席が無くなる。今日も全員が出席しているようだ。


……こいつらと共に召喚されるのか〜。


嫌な予感がしつつ、心の中で愚痴りながら黒板の上の時計を見上げる。


――8時55分。召喚まで残り300秒。


時間がなかった。俺は舞那にスマホや本を自分のポケットに入れるよう指示を出した。突然のことだから驚いたいたが、何も聞かずに言った通りにしてくれた。ええ子やぁ。クラスの奴等は俺たちには眼もくれず、完全に無視している。今はその無視がありがたい。


――8時59分50秒。召喚まで残り10秒。


俺は全ての準備を終えた。隣の舞那は、不思議そうな顔でこっちを見ている。準備はバッチリだ。異世界に行ったら、何しようかなぁ。まぁ、おいおい考えるか‼︎


――9時00分。召喚まで残り0秒。


途端に、教室中が白い光に包まれる。それに驚いたのか、舞那が横から腕にヒシッと抱きついてきた。そして、クラス連中と同じ白い空間に出た。…一瞬だけ。次の瞬間には、見覚えのある空間に立っていた。っていうか、あの神様のところじゃん⁉︎

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