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短編集『脈絡なき雑多集団の概観は如何に。』  作者: 槇河 しゃち


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体内共鳴反応

世迷言?戯言?

梅雨が明けて蝉が泣き始めると私の心はパレット上で無作為に混ぜられた絵具ように僅かに唸り始める。


はっきり言って私の記憶力は悪い方なので、しばらく時間が空けばある程度のことを忘れてしまう。

いただいた親切をその瞬間は確かに感じていても、次回あった時には忘れて感謝を伝えそびれる。


溜め息が出てしまう。


もちろん悪いことばかりではないこともわかっている。

嫌な思い出や苦痛や悲愴もこの性格のおかげで、鮮明だった事象が次第に次第に淡くなっていった。

もしそれが明確にありのままに保持されていくと背負うには重すぎる業のように私を痛め続けるだろう。


話が逸れてしまった。


要は夏を無意識であったとしても感じた時に、具体的に想起は出来ない私の過去が体のどこかには残っていて、色々な体験、感情、思考が仄かに共鳴反応してるのだろうと思う。

得も言われぬこの反応はきっと年を重ねていくうちにその色彩を多様に変化させていく。


私の死ぬ時のパレットの色は鮮やかで、その色で描かれる私の絵画が美しいものになればと、私は期待しつつ生きているのである。

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