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短編集『脈絡なき雑多集団の概観は如何に。』  作者: 槇河 しゃち


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堂々たる我が道を。

道の意味は多岐にわたる

つまりは曖昧の言い換え

恐れを知らないこの道は堂々と遠くまで伸びている。

不安があれば、迷いがあれば、かくも凛と構えられまい。

私も生半可な気持ちで進むわけにはいかない。


道脇には左右交互に街灯が立っていた。

数ミリの狂いもなく等間隔であった。

しかし、その無機質均等な灯りの滲み方は少し異なっているように見えた。


放射された光は離れていくほどに、白、黄色、紫、黒と曖昧に変化していく。

電球から生成された光子は自身の親も忘れ、法則のままに飛び出していく。

慈悲も義理もない。

しかし、善も悪もない。


地面に毛の濃い褐色の右腕が落ちている。

50代くらいの男性だろう。

好みではないので道の外に蹴り飛ばした。

これは要らない。

そして、私の道にその存在は邪魔にしかなりえない。


次は白くてきれいな右足であった。

きっと人目に付くほどに素晴らしい形相であったに違いない。

これは私がもらい受けよう。

差別ではない。

これは私の好みの問題だ。


彼方より転がってくるビー玉のように青い瞳。

これぞ私の理想の眼球と言える。

フランス人形には誰しも憧れるものだ。

もう片方の既出の目玉は緑だったが良しとしよう。

次にいいものがあれば拾えばよい。

平凡な黒でなければ、それで良い。


この道は私の道で、異常な道なのかもしれない。

しかし、純粋な信念の道のりだ。

善悪の評価は後天的な規定物に過ぎない。

私はただただ貪る。


寧ろ動物としては当然だろう。

現にこの道はひどくまっすぐではないか。

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