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1、湯気

 モクモクと


 入道雲か煙のように立つは


 台所にある炊飯器から出る湯気だ


 または、昔ならガスコンロに掛けられたヤカンからになるかな


 ゆらゆらと変幻自在に宙を舞う


 これを目で追うのは面白い


 小さな子なら、怪我をしてしまうか


 まだ、湯気が熱くて危ないものだとは理解出来ないからな


 大きい子ならさすがに理解出来るだろうけど


 そんな事を考えながら、湯気をまた見つめた


 私には残念ながら、子供はいないけど


 代わりに趣味がある


 寂しいとは最初は思ったが


 今はだいぶ、慣れてきた


 趣味に没頭出来る時間があり、寂しさを感じなくなった


 物語を書けば、登場人物達をカメラで追う感覚で浸って


 絵を描くと、心や頭を空っぽに出来て余計な雑念を払えるし


 周りはそれを良しとしないけど


 まあ、別に友人が少なくてもルールを守っていれば


 それでいいではないか


 感情的になってばかりでは大人にはなれない


 理性を持たないと


 何故、人は感情ばかりになり、傲慢になれるのか


 他者を傷つけ、平気でいられる?


 私は本気でそう問いたくなる


 我を忘れる時は誰でもあるけど


 やはり、ちゃんと基本的な事は押さえるべきだ


 堅いと言われるだろうが


 そう思って、また湯気を視界に入れた

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